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19歳で留学しシリコンバレーで就職を決めた僕の英会話上達のコツ

19歳で留学しシリコンバレーで就職を決めた僕の英会話上達のコツ

日本生まれ日本育ち、しかも二十歳になる直前まで日本にいた生粋の日本人の僕だが、アメリカの大学に留学し、英会話の様々な壁を乗り越えてきた。

留学先の大学で卒業を迎え、アメリカのシリコンバレーの超有名IT企業に就職を決めた今、僕がアメリカで過ごしたここ数年を振り返り、英会話のコツや練習方法をまとめてみた。

ちなみに英会話には様々な目的があるが、僕は基本的に、「いろんな人と友だちになりたい」と思って英語は勉強してきたので、基本的に日常会話に関することを主に書いていきたい。




そもそも日本人が英語を喋れないのは当たり前

僕は中学で英語を勉強し始めてから、英語が大好きで、中学・高校と勉強を続けながら、ネットや本を通じてよくアメリカの情報収集をしていた。

そんな中、ネットや本の中でダントツに出てきたおきまりのフレーズは、やはり「日本人は英語ができない」というものである。
なぜか、日本人は、自分たちが英語が特別にできない人種と思い込んでいる気がする。これには僕は非常に違和感を覚える。

日本ではそもそも英語を喋らない。喋ったことのない言葉を喋れないというのは当たり前だ。
英語を生まれてから一度も喋ったことのない人だったら、国籍に限らず、いきなり喋れるようになるわけない。それは、フランス人でも、メキシコ人でも同じである。

ただ日本人には、英語を学ぶ上で若干不利な面があるのも事実である。
それは、日本語と英語は、言語的にあまりにも異なっているということである。

日本語と英語は語順も違えば、文の構造、文法、語彙など、ほぼかぶっているところはないといっても過言ではないほどに全く違う言語である。
一方、ヨーロッパ系の言語では、英語と語彙がかなりかぶっていたり、文の構造が似ているものも多い。

だからといって、日本人が漢字が得意であっても中国語を喋れないのと同じように、勉強をしなくてはならないということは、どの言語が母国語の人も同じだ。
日本人はダメなんだ…と悲観的になる必要はない。

とにかく、練習して英語を喋る機会さえ作り続ければ、英語が得意なヨーロッパの人々や、香港やシンガポールなどアジアの人々にも追いつくことは当然できる。

言語の構造の違いや、日本人=英語が苦手という言い訳をやめて、とにかく英会話をする機会を作ることが重要だ。

英語と日本語の「発音」の考え方は全く違う!

English how to speak

言語構造の話をしたので、まずは最初に発音の話をしたいと思う。
日本語と英語は、発音の面においてもかなりの違いがあり、英語の音は、日本語の音とは全く別物というくらいに思っておいたほうがいい。

「そんなに違わないだろう」と思った人もいるかもしれないので、いくつか例を上げてみよう。

例えば、 「is」のiの発音は、日本語の「イ」とは(少なくともアメリカ英語では)実は全く違う音であるし、「rides」と「rise」も似ているように思えるが全く違う発音が必要になる。

もちろん、それらを全てマスターしようとすると、覚えなくてはならないことが多すぎて絶望的な気持ちになってしまうだろう。
発音の完成度は、いくつかのレベルに分けられる。
アメリカに住んでみると、生粋のアメリカ人の綺麗な発音から、移民系の人々の若干聞き取りにくい発音まで、かなりレベルに幅があることがわかるだろう。

「ネイティブ並みではないけど、まあ会話はできる」というレベルに達するのは、そこまで厳しい修行をしなくても達成可能だ。まずはそのレベルを最終目標に、練習に励んでいこう。

日本人が英会話を学ぶ上でよく犯す勘違い!アクセントの重要性

日本人が英会話を練習するときには、「発音=母音+子音」となっていて、それが英語の発音の全てであると考えてしまいがちだ。
日本語の法則に引っ張られて、英語も日本語のように「た=t+a」となっていて、それを順に発音していけさえすば綺麗な単語の音になると考えてしまうのだ。

英語でももちろんそうした構造はあるが、僕が考える英会話の最も重要なポイントは、アクセントである。
例えば、「dictionary」という単語は、最初のiに第一アクセントがあり、aに第二アクセントがある。
アクセントを正しく発音できさえすれば、例えば、子音のLとRを間違えて、「dictionaly」といってしまっても、100%通じるはずだ。

英単語を発音するとき、子音と母音の組み合わせ以上に、アクセントが非常に重要な役割を果たしているのである。

強調する場所を単語帳のように覚えるのは至難の業なので、洋楽を聞いたりシャドーイングをして自然に身に着けていくのが一番かと思う。

また、アクセントと同様に、文のリズムも非常に大事なので気を付けたい。
アメリカ英語というのは日本語の真逆で、非常に高低差が激しい。最初はちょっと恥ずかしいかもしれないが、アメリカ人の真似をして高低差をつけて英語を喋ったら、きっと伝わりやすくなるはずだ。

英会話の鬼門!「LとR」「Th」の発音を克服する

English how to speak 3

アクセントが重要だからといって、母音や子音を疎かにしていいわけでは当然ない。
個人的には、日本人が特に注意しなければいけないのは、子音であると思っている。ぶっちゃけ、母音はある程度めちゃくちゃでも何とかなることが多いのが実情だ。

おそらく、英語のアクセントによって母音はかなり違うので、母音がずれることに関しては、慣れている人が多いのではないかと思っている。
例えば、アメリカ英語とイギリス英語ではthoughtの母音の発音は全くの別物だ。
日本人の母音の発音が少しくらい変でも、ある程度ごまかすことができる。

子音の中でも、特に単語の頭に出てくるものは誤魔化しが効かないので、注意が必要だ。
例えば、「English」を「Engrish」と言ってしまっても通じる可能性が高いが、「read」を「lead」と言ってしまうと、なかなか通じなくなってしまう。

日本人が特に注意しなければいけない子音は定番の「LとR」、そして「Th」だ。
逆に言えば、この2つさえマスターすれば、わりと何とかなってしまう。

ちゃんとマスターできればそれに越したたことはないのだが、ちょっとした置き換えテクニックもある。
「Th」の発音は、日本では「z」で置き換えて発音する人が多いが、もし置き換えるなら、dの音に置き換えたほうが通じやすい。
例えば、「Those」を「ゾーズ」というより「ドーズ」と言ったほうが通じることが多い。

発音をきちんと勉強する方法として、僕が実際にやって一番効果があったのは、発音の教科書を買ったり、ネットで調べたりして、まずは口の動かし方を覚え、CDの真似をして発音し、それを録音してみるというもの。

ただ、発音の練習というのは、非常に地味で時間がかかり、辛い作業なので、なかなか進歩が感じられず落ち込むことも多い。
かといって、思いつめる必要はない。アメリカで実際に周りの人を見ていると、これらの発音ができないが、コミュニケーションはきちんと取れている人も多い。
できるに越したことはないが、他にも大切なことはたくさんあるので、他の勉強もしながらコツコツと発音練習を継続するのが大事だ。

英会話の練習には「メゲない心」が大事

English how to speak 2

英語で初めて外国人と話すのは、非常に緊張する。変なことを言ってしまったらどうしようとか、心配の種は尽きない。
外国人を相手に英会話にチャレンジしてみるも、ちょっと言葉に詰まってしまうとか、少しミスをしただけでもすぐに心が折れてしまい、それ以上進めなくなっている人も多いのではないか。

しかし、英会話の相手も、別の国から来た自分に対して、どうすればいいのか戸惑っているはずである。
だから落ち着いてどっしり構えるというのは非常に大事だ。

特に西欧の文化では、「自信を持っている」というのは非常に好ましいとされているので、そういう意味でも、できるだけ地に足がついた状態で喋りたい。
特に仕事関係で英語を学びたいと思っている人は、背筋を伸ばし、笑顔でしっかり握手をするといったところも実は意外と大事だったりする。

もし、アメリカに留学に行く予定があるのであれば、積極的に友達を作ることを狙おう。
海外では、実は「Japan」はイケてると思ってる人も多く、日本人の友だちを作りたいと思っている人は実は結構多いのである。
だから、「アメリカじゃ日本人なんか相手にされないよな…」みたいに思う必要は全くない。

英会話を上達させる秘訣!場面に応じた会話パターンを覚えろ

基本的な心構えを紹介したところで、実際の英会話について書いていきたい。
まずは、英会話の「秘密」から紹介していこう。

英会話というと、毎回臨機応変に新しい状況に瞬時に対応していく、非常な高度な技術のように思う人も多いかもしれない。
「読解で一文一文読むのですら大変なのに…」って思う人も多いだろう。
もちろんそういう一面もある。

しかし英会話というのは、頭の中にパターンができて、それを少しずつ変えて使いまわしていく、と言った部分が非常に多い。
なので、英会話を苦手に感じる人は、そういうパターンを自分の中で少しずつ構築していくというのが、苦手意識克服の第一歩としては極めて重要だ。

英会話のパターンを覚える!英語での挨拶編

挨拶は、かなりパターンで何とかなってしまうものだ。
以下のようなパターンを覚え、頭にしみこませておけば、とりあえず出足を挫かれることはないだろう。

「How are you?」「How’s it going?」「How’s life?」への答え方

小学校や中学校の英語の授業で必ずと言っていいほど登場する「How are you」だが、実は色々なパターンが存在する。
ここに挙げた3つは、どれも同じような意味で、どの質問に対しても同様の返し方で問題ない。
いずれも、アメリカ人に会った時には真っ先に聞かれるフレーズだと言える。

答え方は何通りもあるが、「Good. How about you?」などとでもいっておけば大抵は問題ない。
僕の最近のお気に入りの答え方を挙げるとすると、

  • Pretty good! How about you?
  • I’m doing alright. You?

と言った感じだ。

基本的に、「Good」など肯定的な答えがいい。「I’m sad」などというとかなりびっくりされてしまう可能性が高い。

「What’s up?」「What’s going on?」への答え方

これは、アメリカに来たばかりの頃、どのように答えればいいのかが全く分からず、毎回聞かれるたびに戦々恐々としていたのを覚えている。
日本語でいうと、その意味は「最近どうよー」「最近なんかあった?」といったイメージである。

これも様々な形で答えることができるが、「Not much」で受けるのが一般的である。
「How are you?」と聞かれた場合とは異なり、「I’m fine」と答えるのは間違いなので、注意が必要だ。

「Not much」のあとに、適当に何でも言いたいことをいうのが一般的だ。
日本語での会話に例えるのであれば、「最近どうよ?」「別にー。まあ映画見たりしてるかな」という流れに近い。

ある程度自分の中で事前にパターンを用意しておくと、スムーズに会話を始めることができるだろう。
用意したパターンを、少しずつ変えていくことで、かなり流暢に会話している雰囲気を出すことができる。
パターン英会話の例として、次のようなパターンが考えられる。

  • Not much. I’m just watching a movie.
  • Not much. I’m going to Europe next month, so I’m really excited!
  • Not much. I was going to go eat dinner. Do you wanna join me?

ちょっとした挨拶から、最近の自分の様子を相手に伝え、会話の糸口にできる表現なので、ぜひ覚えよう。

「What are you up to?」への答え方

これは「What are you doing?」とほぼ同じ意味だと考えてよい。
基本的には、「Nothing, I was just gonna cook something」のように、実際に使われる場合はNothingを最初に言うことが多い傾向にある。

以上で紹介したような挨拶は、外出すれば必ず一度は聞かれるであろうから、自分の中で幾つか答えを予め用意しておくといいだろう。
もしどのように答えるべきか全く分からなければ、アメリカ版Yahoo!など海外の検索サイトで、「How to respond to what’s up?」などと調べれば、参考になる回答例を見つけることができるだろう。

英会話のパターンを覚える!英語での質問編

当たり前だが、会話は質問がないと成り立たない。

日本人はアウトプットより、インプットが得意な人が多いので、質問をして相槌をうち、更に適当に質問するのが、英会話を乗り切る上で一番楽な裏技である。
主に、覚えておきたい便利な質問フレーズは、以下のようなものがある。

英会話を膨らませる便利な「質問」フレーズ!

  • How was your weekend?
  • How’s your week going?
  • What are you doing tonight?
  • Where are you from?
  • Any plan for the weekend?

これらの質問表現を覚えておけば、英会話がちょっと苦手でも、相手に喋らせることでその場を乗り切ることができてしまう。
もちろん、こうした質問をきっかけに会話を膨らませ、英会話の練習をたくさんできるというメリットもある。

また、英語圏に旅行にいった時に英語を使いたい人は、レストランでの注文方法なども質問の延長で覚えてしまうと良い。
余談だが、英語で料理がどんなものかを聞くのは本当に至難の業である。
例えば、たこ焼きを食べたことのない人に、(日本語でも)言葉で説明するのは誰でも難しいと感じるはずだ。

「Is this spicy?」位ならまだしも、自信がないなら、料理を説明してもらうのはやめておいたほうがいい。
そこで僕がおすすめするのは、オススメや人気のメニューを聞いてしまうことだ。

「This is my first time to come here. What do you recommend?」とか「I would like something with chicken. What would you suggest?」などと聞いて、美味しそうだと感じれば、「Okay. I would like to have that.」とでも言っておけばそれなりの食べ物にはありつくことができる。
もしアレルギーがあったりする場合は「I’m allergic to eggs. Which one would you recommend?」などと事情を説明するのが良いだろう。

また、質問したからには、当然相槌を打たなければならない。
質問からの流暢な相槌ができれば、相手にそれなりに会話ができる相手として見てもらうことができ、仲良くなったり、会話を頻繁にしたりと、英会話上達の基礎になる関係を築けるかもしれない。

英会話を膨らませる便利な「相槌」フレーズ!

  • Uh-huh
  • Ok
  • Cool!
  • Awesome!
  • That’s great!
  • I’m sorry to hear that

Awesomeなどは、アメリカでは一般的だが、イギリス英語ではそれほど使われない。

「Cool」については、日本語で言うところの「かっこいい!」よりはむしろ、「へー」「そう」といった程度の意味合いで使うので、注意が必要だ。
テンション低めの「Cool」は、「そう」で、テンション高めの「Cool」は「おおおお!」と言った感じだろうか。

英会話のパターンを覚える!英語で色々なことを説明する上級編

English how to speak 4

ある程度レベルが上がってきたら、英会話の場面でも、積極的に自分の情報を説明するようにしたい。
ここからは、アドリブの割合が増えてくるので、パターンだけでは残念ながら対処しきれないことも増えてくるだろう。
ただ、すべてをパターンで乗り切ることはできなくとも、用意しておいて損はない会話のパターンがいくつかある。

パターンを用意しておくべき自分の話題

以下に挙げるのは、あらかじめ自分の中で10〜30秒位の答えを用意しておくと、様々な場面で応用が利く話題だ。

  • 自分の仕事について
  • 出身地、今どこに住んでいるのかについて
  • 趣味はなにか

また、上記の質問編で挙げたような定番の質問には、いつでも答えられるようになりたい。
自分の部屋でひとりごとのようにぼそぼそつぶやけば、簡単に練習出来てしまうので、ぜひ試してほしい。

コツは、短く簡単な文でポンポン言っていくということである。
具体例をいくつか上げるとすると、以下のようになる。

「Any plan for the weekend?」への回答練習

このように、何か一つの質問を想定して、自分でそれに答えてみる練習をオススメする。
回答例は、以下の通りだ。

I have a lot of homework to do this weekend, so I think I’ll be in the library the whole time. It’s too bad because the weather is getting nicer, so I would like to hang out outside more. I’m planning to hang out with my friends next weekend, so I’m pretty excited about it.

「How is your week gong?」への回答練習

こちらも、回答例は以下の通り。

I went to a bar with my friends last night. I like their happy hour deal. They have a bucket of wings for only 7 dollars. I think it’s a good deal. We should go there together sometime.

ここで注目して欲しいのは、大学入試の英作文のように、複雑な構文は全く必要ないということだ。
シンプルな文をつなげていくというのが大事である。

最初はなかなかスラスラ出てこないかもしれないが、練習を重ねれば少しずつ楽に出てくるようになるはずだ。
日々の出来事と言っても、大抵の人にとって似たようなことが多い。
例えば、本を読むのが好きな人は、「I just got a new book by my favorite author! I just started reading last night, but I’m almost done!」とかいうのは、おそらく少しずつ変えるだけで結構な頻度で使えるはずだ。

自分のことを説明する上で、重要なことが1つある。
それは、最初からあまり詳細にこだわらないことである。
英会話初心者は、何かを英語で表現しようとした時、正確に難しく説明しようとして、全く英語が出てこずにつまずいてしまうという場合が多いのではないか。

上述した、たこ焼き説明の仕方の例のように、説明するのが非常に難しいことも多い。無理に詳細をごちゃごちゃ説明するより、大まかに適当に説明するのが大切である。
例えば、花見を説明するとなったら、「It’s like a party to enjoy flowers. We sit under the tree and drink. It’s really fun.」とでも説明できれば十分なのである。

パターンプラクティスで英会話練習の第一歩を踏み出そう

英会話を身に付けたい人は、まずはこの記事で紹介したような簡単な表現から、パターンを自分の頭の中に作り上げることから始めよう。

もちろん、パターンだけでは限界があるし、会話というのは丸暗記した原稿を読んでいくことではない。
ただ、どこから手を付けたらいいのかわからない、といった人はこういうところから始めていくのがいいのではないだろうか。

また、自分の中でパターンが増えれば増えるほどそれを組み合わせ新しいものをつくりだしていくことが容易になる。そこまで辿り着いたら、英語でしゃべるのが楽しくて仕方なくなるはずだ。

About The Author

nipponomiaCo-Founder, Writerヒデノリ
平成生まれ。東京出身。
中学で英語に目覚め、アメリカ留学に興味を持つ。
高校卒業後渡米し、パブリック・アイビーの1つにも数えられるアメリカの名門州立校にて数学を専攻、オールA卒業。

現在は、シリコンバレーにて某世界的IT企業本社勤務。趣味はロッククライミング。

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Hidenori

Born and raised in Tokyo. Moved to MN at the age of 19.
Having survived four winters there, I have moved to California.

Currently working as a software engineer in the Bay area.

I enjoy rock climbing, and I love traveling abroad! My profile picture was taken in Morocco :)

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