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日本未発売のASUS Zenfone 3を海外サイトで日本から輸入する方法!

日本未発売のASUS Zenfone 3を海外サイトで日本から輸入する方法!

台湾など海外では既に発売されており、9月中にも日本で発売されると噂されているASUSのZenfone 3だが、低価格ながら高スペックで、しかも本体がガラス製という高級感を備えたモデルになっている。

ASUSのZenfoneシリーズといえば、SIMフリーであることもあって、楽天モバイルをはじめとする日本の格安SIMプロバイダーから、主要な端末の一つとして提供されている。
Zenfone2は、非常に人気のある端末で、低価格で質の高い端末が手に入るとあって、日本の格安SIMの普及に貢献しているように感じられる。

Zenfone3は、人気のZenfone2をさらにパワーアップした端末で、指紋認証が採用された上に、カメラが強化され後面1600万画素・前面800万画素を誇る高スペック端末となっている。
すでに英語版のASUSサイトには、3Gや4G LTEの対応周波数を示すスペック表に、「TW/JP/HK version」という表記があるため、間違いなく台湾・香港だけでなく日本でも発売されるであろうと予想される。

こんな魅力的なZenfone3を、日本で発売される前に一足早く購入する方法がある。
海外サイトを使って、すでにアジアの各国で発売されているZenfone3を輸入する方法があるのである。

しかも今回は、Zenfone3のラインナップの中でも、つい最近新たに追加されたばかりの5.2インチ版を、マレーシアの電化製品販売サイトipmart.comから購入してみる。
非常に簡単なので、少しでも早くZenfone3が欲しい人は挑戦してみてはどうか。

日本国内でもZenfone3が発売!

10月7日に、Zenfone3が国内でも販売開始となり、ASUS公式サイトや、楽天モバイルやLINEモバイルをはじめとする格安SIM系のMVNOから発売されている。
日本のAmazon.co.jpでも、マーケットプレイスに家電量販店などが出品しており、国内版の正規Zenfone3を購入することができる。

国内版のZenfone3が販売される以前からAmazonマーケットプレイスに出品されていた海外版のZenfoneは、現在も日本版より1万円程度安く購入することができる。

日本版(JP)と海外版(WW)のZenfone3では、LTEネットワークなどで対応している周波数帯が若干異なる。
この記事の中で、対応バンドの違いを詳しく解説しているので、JPとWWの違いを知りたい人はぜひチェックしてほしい。

ASUS Zenfone 3のスペックまとめ!2つのサイズがあるぞ

まずは、Zenfone3の主なスペックをまとめていく。
3万円程度で購入できるというお手頃さから考えると、指紋認証、全面ゴリラガラスの豪華な本体、高解像度のカメラ、大容量のメモリ、デュアルスタンバイ可能なデュアルSIMスロットなど、ビックリするほど高スペックな端末となっている。

16年9月5日の記事執筆時点では、Zenfone3の5.5インチ版(型番ZE552KL)、若干小さいサイズの5.2インチ版(ZE520KL)も、ともに日本では発売されていない。
特に、5.2インチ版であるZE520KLについては、ASUS本国の台湾での発表もつい最近行われたばかりなので、日本で発売されるのはもう少し先かもしれない。

5.5インチ版 ZenFone 3 (ZE552KL) スペック詳細

  • OS: Android 6.0 / ASUS ZenUI 3.0
  • CPU: 2.0 GHz quad-core Snapdragon 625
  • RAM: 3GB or 4GB
  • ROM: 32GB or 64GB
  • 3G: WCDMA 1/2/5/6/8/19(日本版)
  • 4G: FDD LTE 1/2/3/5/7/8/18/19/26/28、TD 38/39/40/41(日本版)
  • Wi-Fi: 802.11b/g/n/ac
  • カメラ: リアカメラ1600万画素 / フロントカメラ800万画素
  • スクリーン: 5.5-inch FHD(1920×1080) IPS display
  • バッテリー: 3000 mAh
  • SIMカード: Micro / Nano SIM のデュアルSIM
  • 外部ストレージ: Micro SD(2TBまで)
  • 端子: USB Type C 2.0

小型5.2インチ版 ZenFone 3 (ZE520KL) スペック詳細

  • OS: Android 6.0 / ASUS ZenUI 3.0
  • CPU: 2.0 GHz quad-core Snapdragon 625
  • RAM: 3GB or 4GB
  • ROM: 32GB or 64GB
  • 3G: WCDMA 1/2/5/6/8/19(日本版)
  • 4G: FDD LTE 1/2/3/5/7/8/18/19/26/28、TD 38/39/40/41(日本版)
  • Wi-Fi: 802.11b/g/n/ac
  • カメラ: リアカメラ1600万画素 / フロントカメラ800万画素
  • スクリーン: 5.5-inch FHD(1920×1080) IPS display
  • バッテリー: 2650 mAh
  • SIMカード: Micro / Nano SIM のデュアルSIM
  • 外部ストレージ: Micro SD(2TBまで)
  • 端子: USB Type C 2.0

5.5インチ版のZenfone3(ZE552KL)との違いは、液晶のサイズと、赤字にしているバッテリーの容量だけである。その他はすべて5.5インチ版と比べて遜色ないスペックだ。

5.5インチ版は、最近のAndroidスマートフォンでは一般的なサイズで、iPhoneで言う所のiPhone Plusと同じ大型サイズである。
一方、5.2インチ版も用意されているため、女性や手の小さい人、大きなスマートフォンが嫌いな人は、バッテリーを除けば殆どスペックも変わらないので、5.2インチ版を購入するのが良いだろう。

いずれのZenfoneも、デュアルスタンバイ可能なデュアルSIMカード仕様となっており、しかも両スロットが2G、3G、4G接続に対応しているため、LTEに対応したSIMカードの2枚挿しが可能となっている。
ただし、デュアルシム状態で、同時に3G/4Gネットワークに接続できるのは、どちらか一方のSIMカードのみである。

従って、デュアルスタンバイと言っても、インターネットにはどちらか一方のSIMでしか接続できないと考えてよい。

また、どちらもMacbookなどでも採用されている最新のUSB-C端子を使用している。
もちろん10万円近くする超高スペックなフラグシップとまでは言えないが、普通の人が使うには十分どころかあまりあるほどのスペックと、最新のトレンドを一通り取り入れたハイエンドスマホと呼んでいい仕上がりになっているだろう。

海外サイトからSIMフリーのZenfone 3を個人輸入

ASUSから発売されているZenfoneシリーズは、すべてSIMフリー端末であるため、どこでどの会社を通して購入したとしても、ドコモやソフトバンク、MVNOの格安SIMなど、どのキャリアでも使用可能となっている。

従って、もはや日本国内で購入しなければならない理由もなく、海外で発売されているZenfoneを購入すれば、何ら問題なく使用することができる。
(※台湾・日本・香港の周波数に完全に適合されたTW/JP/HKバージョンと、WWバージョンでは、対応する周波数帯がちょっと異なる)

そこで今回は、マレーシアでカメラやスマホなど様々な電化製品を扱っており、日本を含め世界中に発送してくれる「ipmart.com.my」というサイトを使って、Zenfone3の5.2インチモデル(ZE520KL)を購入してみる。

Screenshot

ipmart.com.my Malaysia Online Shop

ゲーム、カメラ、スマートフォンなど、いわゆるガジェットや電化製品を販売するマレーシアのサイト。日本にも、〜5日程度で届くDHL Express便で発送してくれる。

impartのサイトを開き、「Zenfone 3」で検索すると、発売されたばかりの5.2インチモデル ZE520KLが見つかった。

Ipmart 001

320ドルなので、大体35,000円程度で、Zenfone3のメモリが4GB、ストレージが64GBという高スペックモデルが購入出来るようだ。
ちなみに、Paypalで支払いをするのが一番スムーズなのだが、その場合はマレーシアの通貨で支払う必要があるため、あくまでここで表示されているドルは目安である。

Ipmart 002

購入したい製品をカートに入れると、配送先の国と、配送時に使用する運送業者を選択することができる。
世界中に発送してくれるようなので、もちろん日本も配送先として選ぶことができ、DHL Expressを使用した場合は、31.73ドルの送料が取られる。
Aramexという41ドル程度の少し高い配送サービスもあるが、私の過去の経験で言うと、DHL Expressでも、発送されてから大体3日程度で自宅に届くような感じなので、送料が安いDHLで十分だろう。

Ipmart 003

配送先住所は、英語で入力しなくてはならない。
英語だからといって難しく考える必要はなく、大体住所は「#部屋番号 1-1-1 アパート名ローマ字」と入力しておけば間違い無いだろう。
英語がわからない人でも、すぐにできてしまうはずだ。

Ipmart 005 paypal

支払いはペイパルで行うことができる。RM(マレーシア・リンギット)によってしか決済できないが、勝手にペイパルが通貨は変換してくれるので、何も気にしなくて良い。
万が一にもマレーシア・リンギットが暴騰してたら怖い・・・という人は、一応レートを調べて、ざっくり日本円換算を計算しておくのがオススメだ。

無事決済が完了し、数日後にipmartから製品が発送されると、DHLから以下のようなメールが届く。

Zenfone ipmart dhl mail

荷物の追跡もできるようになっているので、あとは国内の宅急便を受け取るのと全く変わりなく、国際便の荷物を受け取るだけである。

このように、非常に簡単にZenfone3を入手できてしまうので、少しでも早く入手したい人は、ぜひチャレンジしてみよう。

海外通販サイトでも、まめに写真を送ってくれて安心

いくらZenfone3や、日本未発売のSIMフリースマホをゲットしたくても、初めて海外通販サイトを利用するのは不安かもしれない。
その点、比較的ipmart.com.myは安心できるサービスを提供してくれるのでオススメだ。

例えば、実際に私がZenfone3を購入した際にも、発送時にipmartから、発送した製品の写真がわざわざメールで送られてくる。

Zenfone ipmart package photo

シリアルナンバーなどが見えるように写真を撮ってくれ、また発送時の外箱や、重さを測っているところの写真などが添付されてくるので、到着を待っている間にも「本当に届くのか?騙されていないか?」という不安を抱かずに済む。

今回Zenfone3を購入したのは、端末が発売されipmartで取り扱いが開始された直後であったことも関係しているのか、注文から発送まで1週間かかった。
しかし、発送後はわずか2日で到着したので、発送時の輸送方法の選択は、DHL Expressを選んでおけば間違い無いだろう。

Ipmart shipping

こちらの画像のように、9月5日に発送されたのち、9月7日には配達された(実際には不在であったため受けとれなかったが)。

Zenfone3以外にも、日本で販売されていないXiaomiのスマホなどもipmartで販売されているので、気になる人は、ぜひ利用してみることをお勧めする。
配送スピードも早く、国内のAmazonなどで購入するのとほとんど変わらない。
簡単な英語さえ乗り切れば、国内で転売されている海外SIMフリー端末を購入するよりも格安でSIMフリーAndroidを入手することができる。

Zenfone 3の海外版(WW)と日本版(JP)の違いまとめ

ipmartで現在購入することができるのは、Zenfone 3のうちワールドワイド版(WW)と呼ばれる海外仕様の端末だ。
日本国内で購入するZenfoneは、型番がJPとなり、日本での使用に最適化された周波数対応などがなされている。

海外版(WW)と日本版(JP)の主な違いとしては、対応している3Gネットワークや、LTEネットワークの周波数帯がもっとも重要な違いだ。
例えば、WWとJPのLTEネットワークの対応バンドを比較してみると、次のようになる。

Zenfone 海外版と国内版のLTE対応バンド

  • WW 1/2/3/5/7/8/20
  • TW/JP/HK/SG/PH 1/2/3/5/7/8/18/19/26/28

ドコモに対応しているLTEのバンドは、JPなら1,3,19,28の4つのバンドとなり、WWなら1,3の2バンドということになる。

JP版と比べ、WW版だと、対応しているバンドの数が半分にはなるが、ドコモのLTEのBand 19は郊外用、Band 28はごく一部の地域でのみ実験的に使用されているものなので、19と28に対応していないからといって、全く使い物にならないわけではない。

実際、私は2年間ドコモ系シムでOnePlus One(1/3/4/7/17/38/40)を使用しているが、基本的に常にLTEネットワークに接続されており、不自由を感じたことはない。
もちろん、都内でメインで使用しているということも関係があるかもしれないが。

理想的には、一通りのバンドに対応しているZenfone3の国内版を購入することが、最もLTEネットワークを活用できる選択肢ということになる。
しかし、海外版と国内版のZenfone3の1万円以上の価格差を見ると、高額に設定されている日本版のZenfoneを購入するより、格安な海外版を購入することも選択肢とはなりうるだろう。

About The Author

nipponomiaCo-Founder, Writer小松明
平成生まれ。神奈川出身。
米国でパブリック・アイビーの一つに数えられる州立大学への留学を経て、某旧帝大を次席で卒業。TOEIC満点。現在はNGO勤務。

英語の読解力にはかなりの自信があり、海外の学術論文からテック系ニュースまで、日々情報収集している。
主要な関心は日本、英米の社会保障制度。
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Comments & Trackbacks

  • Comments ( 10 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. ちょうどこの4G/64GB版がほしいと思って探していたところ、こちらを見つけて早速注文しました。ありがとうございます!
    ちなみに注文されてから何日位で届きましたか?

    • 田中様
      私もこちらを見て注文しようと思ってます。購入時にTW/JP/HK版の指定はできますか?

    • 私が注文したのは発売直後だったこともあり、入荷状況の問題もあったのか、注文から発送まで1週間かかりました。
      ipmartから発送連絡が来てからは、2日後に到着しましたので、輸送そのものは国内から購入するのとそれほど変わらないスピードです。

  2. 届いたのはww版でしょうか
    それとも台湾、香港版でしょうか?

    ipmartみましたが
    対応帯域がわからず困っていますので
    ご教授いただければ幸いです。

  3. WW版は対応バンドが日本に適さないんですね。
    4gb・64gbに惹かれて確認せずに買ってしまいました。残念です。
    しかし、WW版を使っていますが、今のところは大きな問題はないようです。

    • 記事中で説明不足となっておりすみません。
      WW版とJP版の違いや、メリットとデメリットを追記しました。
      個人的には、WW版であってもLTE利用上それほど問題がないので、海外版端末を使用するのもアリだと考えています。

  4. 現状はWW版で問題ないか確認メールを送ってくれましたので、発送前にキャンセル可能でした。

    Please be inform that the phone we are selling is WW version.

    Can we confirm that you are willing to proceed with this version?

    Kindly revert back to us.

    amazonよりも安いのは魅力的ですが、バンド19は都市部でも使われており、室内でのLTE安定化を担っていたり、混雑時のに分散を鑑みても対応バンドが多いにこしたことはないですね。

    • 情報提供ありがとうございます。
      きちんとそのような確認をしてくれるとは、ipmartも中々手厚いですね。

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