留学生が英語できるってホント?留学前と留学後のTOEFLの結果を徹底比較!

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英語学習で必ず話題に出てくる「海外留学」。実際に本当に留学するだけでそんなに英語力があがるのだろうか?アメリカで大学を卒業し、現在アメリカ企業で勤めている筆者の留学前に日本で受けたTOEFLの結果と、大学を卒業した後に受けたTOEFLの結果を比較しながら、留学の効果を検証していきたい。



 

留学前のTOEFLスコア!

以下は筆者が高校卒業後に日本で受けた時の結果である。

トータルで120点中75点というのは、一般的に英検準一級くらいと言われている。多分日本の高校を卒業したばっかりの人の中では悪くない成績だろうが、留学するとなると若干物足りない。「エイゴのハテナ」にも「海外の大学入学にも条件付き入学を逃れるためにも80点は取っておきたい点数」と書いてあるように、実はアメリカの一般的な4年制の大学の入学基準すら満たしていないことが多い。筆者は費用の面も兼ねて2年制大学に最初行ったので入学基準にはひっかからなっかた。

留学前に受けたトーフルの手答え

留学前に受けたトーフルは、正直わからないことだらけだったというのを覚えている。リーディングも「あ、なんか化石が見つかったみたいな話だな」と行った大体の話の流れはわかるものの、とある文の意味を細かく聞かれたりすると、全くわからないこともあったのを覚えている。リスニングも同様で、大まかな話のみわかったものの、細かいところはよくわからなかった。

スピーキングはおそらく日本の高校生にしては健闘したのではないかと思っている。海外留学をするならば、とりあえず喋れないと話にならない。そのため大量にシャドーイングをやったり、トーフルのスピーキングの本を買ってきてひたすら自分の答えを録音し聞き直した努力が実ったのではないかと思っている。そのため、流暢ではないものの、簡単なことを英語で説明するということ自体は、不自由なくできたと感じていた。しかしトーフルを受けた人ならわかるだろうが、スピーキングの問題の大部分は、講義や会話を聞いてそれについて話すというパターンが多い。そのため後半の方の難しい問題は、そのリスニングの部分でつまづき、そもそも話す話題すらほとんどなかったのを覚えている。

ライティングもスピーキングと同様で、講義を聞いてそれについてエッセイを書かなくてはいけないのだが、その講義がいまいちわからなかったというのを覚えている。

ちなみに留学当初は、ネイティブとでも一対一でゆっくり喋ってくれれば、なんとかコミュニケーションが取れたのを覚えている。しかし、英語で会話を楽しむといったレベルでは到底なかった。

卒業後のTOEFLスコア!

以下は筆者がアメリカで大学を卒業した後に受けた時の結果である。

見てわかる通り、4科目全てで点数が圧倒的に伸びている。トータルで120点中108点というのは、先ほどの換算表では英検1級を超えるレベルと出ている。日本生まれ日本育ちの日本人で108点を超える人はあまりいないのではないかと思う。ちなみにハーバードのMBAは109点が基準である。1点届かなかったが、108点というのはそれくらいのレベルである。

卒業後に受けたトーフルの手答え

卒業後に受けたトーフルは、かなり手答えがあった。試験対策で買ってきた公式問題集を始めた時から、留学前に受験した時とは圧倒的に英語力が違っていることを感じた。

リーディングに関しては時々知らない単語が出てくるが、ほとんどの場合文脈から容易に推測することができた。点数にも出ているようにリスニングは一番簡単だと感じられた。講義や会話で聴きとれない部分はほとんどなく、ほとんどの問題は選択肢を見て全く悩まずに正答にたどり着くことができた。

留学前にスピーキングとライティングでつまづいた大きな理由の一つは、そもそも題材の講義や会話を理解できなかったというとこにあったが、それらを理解するのは非常に容易だった。

個人的にはスピーキングとライティングはもう少し行くのではと思っていたが、満足のいく結果ではあった。

ちなみに今の筆者は、英語のドラマや映画を見てつまづくことはあまりない。また、アメリカ人の友達と数人で遊びに行ったりしても、特に英語で困ることはない。英会話は基本的にリラックスして楽しむレベルに達したと感じている。

どうして留学すると英語ができるようになるのか?

上記のTOEFLの結果から明らかなように、筆者の英語力はアメリカの大学に入学し卒業する過程で一気に向上した。これの理由として、以下の2つが挙げられるのではないかと思う。

  • アメリカ人や英語の上手な(日本以外からの)留学生の友達が、大量にいたこと。
    • 留学した当初は、文化や言語の壁などから、あまり社交的に友達を作ることはなかった。しかし段々アメリカの生活にもなれ、心の余裕が出てきた頃から、色々な人と食事や遊びに行ったりすることを目標にし始めた。例えば、毎週3回友達とご飯か遊びに行くというのが3年生の時の目標だった。最初の頃は、みんなの言ってることの半分以下くらいしかわからなかったけど、できるだけ馴染むように努力し続けて、友達の輪に入っていけるように努力した。例えば、筆者はテレビゲームはほとんどしないのだが、友人が誘ってくれたら、やったことのないゲームで惨敗し続けても、できるだけ彼らと時間を過ごすようにしていた。その努力が実り、卒業時には、頻繁にご飯か遊びに行くような友達が軽く10人以上はいて、毎日大量に英語を話していた。
  • 大量にアメリカのドラマを見たこと。
    • いろんな人と遊びに行ったりし始めた頃に、話題に出てくる番組や有名人が全くわからないこともあり、Netflixを使って大量にアメリカのドラマを見始めた。卒業までに、「Parks and Rec」「The Office」「How I met your mother」「Friends」などは各々5〜10シーズンくらいあるドラマなのだが、全て3−5周くらいはした。これらを通じて、リスニング力は格段に向上したのはもちろんのこと、様々な分野のドラマを大量に見ることによって語彙力も向上したのではないかと思う。
  • ネットで英語の授業を取っていたこと。
    • Accurate English」というサイトで、アメリカ英語の発音を細かく教えてもらったのは英語力向上に間違いなく貢献している。発音は、実はネイティブの人に直接聞くと、本人にとって当たり前すぎて説明できないことも多く、その点発音の専門家に細かく指導してもらえるのは非常に助かった。(日本語学習者はよく「来てください」「着てください」「切ってください」の発音の違いがわからない人がいるのだが、それをうまく説明できる人は日本人ではあまりいないのではないか)面白いもので、英語がどのように発音されているかがわかると、聞き取るのも簡単になってくる。また、発音がみるみる上達するにつれて、人と喋る時に自信もついてきた。

意外に思われるかもしれないが、大学での授業は上の二つと比べると英語力の向上にはそこまで貢献していないのではないかと思う。その理由としては。。。

  • そもそも大学では授業時間はそこまでない。
    • 一般的に50分の授業が平日に毎日3回ほどあることがアメリカでは多いが、これだと週で12~13時間ほどしかない。そして、授業中は数回程度質問をすることはあっても、ただのリスニングに近い。それに比べると、テレビは毎日2−3時間見ることはざらにあるし、例えば土曜日に友達とグループで遊びに行ったりすると平気で10時間くらい英語をぶっ通しで喋ることもあるため、それらの方が影響したのではないかと思う。
  • 理系だったため、そこまで「英語力」が必要になることはなかった。
    • おそらくプレゼンなどが多いMBAなどをやったら違うのかもしれないが、数学科は試験問題も3行くらいだったりして、特に読解力が必要なわけでもない。
  • 留学生でも英語が全く喋れない人がたくさんいるため。
    • 大学の授業が英語力の向上に関係ないのではないかと思う理由の一つに、成績がいい留学生でも、英語が苦手な人はたくさんいる。極端な例としては、優秀な大学院生でアメリカに何年もいるのに、英語が喋れないためTAなどの授業に支障が出る人もいる。

しかし、授業や学校イベントを通じて出会った人と仲良くなってよく遊びに行ったりもしたので、そういう意味では大学のおかげで英語力は向上したと言えるかもしれない。

留学というのは、言語学習において非常に大きな助けにもなるが、やはり最終的には、どれくらい留学中に努力するかというのにかかっていると筆者は考える。

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  1. やっぱり英語を肌で感じる生活が一番の勉強法ですね

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