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クレカより小さい!世界最小スマホ「Jelly」を徹底レビュー!

クレカより小さい!世界最小スマホ「Jelly」を徹底レビュー!

今年5月に突如「世界最小のスマートフォン」と称してクラウドファンディングサイトKickStarterに現れた「Jelly」と「Jelly Pro」。
「Jelly」への投資を募るプロジェクトは、日本国内でも大きな注目を集め、5.5インチスマホやらiPhone Plusやら、やたらと巨大化を続けるスマートフォンに嫌気が差しているユーザーを中心に応募者が殺到。
あっという間に125万ドル(約1億4千万円)もの資金調達に成功した。

ミニマリストを自称する僕としては、身の回りの持ち物を減らし、さらなる軽量化を試みる上で、この超スマートな端末を見逃すわけにはいかない。
早速Jellyに投資を申し込み、まだかまだかと待っていたところ、ようやく9月になってJellyが配達された。

今回は、そんな世界最小スマホJellyを実際に使用し、メールや電話、さらにはYoutubeやSpotifyなどのエンタメアプリまで、本当に実用レベルの使い方が可能なのかを調べて見た。
できるだけ小型のスマホを求める人は、ぜひこのレビューを参考に、Jellyの魅力を知っていただきたい。



Jellyは「携帯電話」の本来形へと回帰するスマートフォン

思えば、かつてのポケベルやガラケーは、ポケットに入れてもなお余裕があるような、非常にコンパクトな形をしていた。
ところが、スマートフォンはいつの間にか片手に収まらないほどの巨大化を進め、ジーパンのポケットに入れると邪魔になったり、女性や手の小さい人にとっては両手の操作が必須だったりと、携帯電話はあの頃の「スマートさ」を失ってしまったではないか。

私自身、これまで社用のスマートフォンと、私物のスマートフォンの2台持ちを続けていた。
しかし、これほどの端末をスーツのポケットに入れると、靴紐を結ぶための前屈みすら行いにくくなる。
電話、メール、音楽再生程度にしか外出中は使わないのに、なんのためにこれほど高精細の大画面液晶を備えたスマートフォンを持ち歩いているのだろうと、常々疑問を感じていた。

その点Jellyは、ジーパンのお尻のポケットに入れても問題ないほど小さいサイズであり、片手で操作できるというレベルを超越して、親指で画面が隠れてしまうほどの小型端末だ。
持ち歩かざるを得ない社用スマートフォンに加えて、もう一台Jellyを持ち歩かねばならないとしても、このサイズならなんとかなる。


しかし、大きいスマホに慣れてしまった我々が、めちゃくちゃ小さいスマホに切り替えると何が起きるのだろうか。
これほど小さいスマホでは、やはり実用上は不便を感じるのか。
電話をしたり、LINEをしたり、外出先でGoogle Mapを見たり、たまーにYoutubeを見たりといった、必要最低限の作業にはどれだけ使えるのか。

そこで、実際にJellyを買ってみた僕が、世界最小スマホを謳って登場したJellyを、様々な角度から徹底レビューしていく。気になるところをチェックしていこう。

主要アプリはちゃんと動作するのか?Jellyで色々やってみた

スマホでゲームをしたり、ビデオを多数見たりしないライトユーザーにとっては、やたら大きな既存のスマートフォンの液晶画面ほどの広さは必要ないはずだ。
電話を基本として、たまーにGoogle MapやYoutubeを見て、通勤中はイヤホンをつけて音楽を聴くといった程度の使い方であれば、実は昔のガラケーの画面より少し小さいくらいの必要最低限の液晶があれば十分なのだ。

そこで、まずは仕事でもプライベートでも欠かさず使用するであろう最重要アプリたちを中心に、そのJellyでの使い心地をレビューしていく。

ちなみに私が購入したのは低価格版の「Jelly」であり、少し高性能の「Jelly Pro」では、それぞれより一層快適な動作となっているはずだ。

GPS入りはかなり嬉しい!Google Mapからランニングまで超便利

メールやLINEといった主要なコミュニケーションツールを除いては、もっとも使用確率が高いアプリといっても過言ではないであろうGoogle Map。
たとえ超小型端末であっても、やはり外出先で道案内はして欲しい。

実際にJellyでGoogle Mapを立ち上げて見たところ、想像以上に現在地も正確に表示されるし、マップのスクロールや拡大縮小も、かなりスムーズに行くことが分かった。


もちろん画面は小さく、決して高精細というわけではないため、小さな文字は多少見にくいものの、20-30代の若者にとってはほぼ問題ないレベルと言えるだろう。

Google MapのGPSが問題なく使えるということは、ランニングをする際のログを取ることもJellyで余裕でできるということだ。
大きすぎるスマホを持ってランニングするのは非常に大変だが、Jellyほどの小型端末であれば、ジャージのポケットや、腕のバンドに取り付けてもほとんど違和感を感じることなく走ることができるだろう。

ワークアウト時にスマートフォンでログを取りたいが、大きくて邪魔なものは嫌だ・・・という人には、特におすすめできる。

想像をはるかに超えるYouTube視聴体験

また、昨今はテレビよりYouTubeの方がよく見るという人や、音楽を聴くために常にYouTubeを利用している人も多いだろう。
これまたGoogle Mapと同様にYouTubeの再生もテストを行って見た。


すると、想像よりはずっと快適に、スムーズな映像でYouTube動画を視聴することができた。
もちろん綺麗な液晶というほどの好印象はないが、カクカクしたりピクセルが見えたりといった、あからさまな不快感というのは全くない。

外出先などでどうしてもチェックしたい動画があるときに移動しながらちらっと見る程度であれば、全くJellyのみでも問題ないであろう。

意外といい音がする本体スピーカー&当然Bluetoothも対応!

この小さいボディからすると、音楽をかけたりするとさぞシャカシャカした安っぽい音になるだろうと侮ってしまうところだが、実際に再生して見ると、Jelly本体スピーカーを使った場合でも、それほど違和感なく音楽を聴くことができた。

もちろんBluetoothイヤホンやスピーカーに接続すれば、高音質で音楽を聴くことができる。


筆者は日頃から使っているSpotifyのアプリでJellyから音楽再生を行ってみたのが、特に遅延やカクカク感はなく、歌詞の表示機能まで使用することができてしまった。

Jellyの超小型ディスプレイでもタイプミスはそんなにない

これまで見てきた中では、おそらく多くの人が最大のストレスを感じるであろう点が、キーボードの打ちにくさである。
本体が超小型である以上、Jellyのディスプレイは非常に小さくなっているが、ただでさえ小さいディスプレイに、非常に細かいキーボードが表示された状態で、親指を使って文章を打って行くのは中々厳しい。

しかし、思ったほどのタイプミスはなく、自分が打ちたいと思ったキーをキチンとタッチすることができるので、ちょっとしたチャット程度であれば慣れればストレスなく行うことができそうだ。

しかし、やはり長文は厳しい。


この写真を見てもらえば分かるように、画面が小さすぎて、自分の指がキーボードを隠してしまうため、どうしてもスピーディーに大量の文章を打ち込んで行くのは難しいのが実情だ。
やはり、仕事で長文のメールを打つような場面では使用できないだろう。

Jellyは外出先でしか使用しないサブ端末としては超絶おすすめ!

ここまで紹介してきた通り、多くの人が使用するであろう主要アプリについては、Jelly上でも問題なく使用することができた。

会社用携帯とプライベート携帯を二台持ちしているという人や、自宅にいるときはiPadやPCなどのより大型の端末でビデオを楽しんだりしているという人で、屋外時の荷物を減らし、身軽になりたいと感じている人は、Jellyを間違いなく買うべきだ。

本来、電話を「携帯する」ためには、これだけ小型で、軽く、ポケットに収まり、小回りのきく端末が好まれてしかるべきだろう。
今一度、自分が使っているスマートフォンの1日の使い方を見直し、本当にそのサイズが必要なのか、より小型・格安の端末に移行しても問題ないのではないか、といった点を再確認してみよう。

私は、ほとんど社用携帯で済ませてしまっていることから、実質的に2台目のスマートフォンは、ただ単に昔から使っている電話番号を維持するための端末に成り下がっており、実質外出先での音楽再生くらいしか役割を果たしていなかった。
今回、Jellyを少しの間使ってみて、十分にそのような2台目端末の役割を果たしうる優れたプロダクトだと感じた。

10万円近くかけて滅多に使わないiPhoneを買うよりも、1万円を切る価格で超小型でシンプルなスマートフォン「Jelly」を買ってみてはどうだろうか。

About The Author

nipponomiaCo-Founder, Writer小松明
平成生まれ。神奈川出身。
米国でパブリック・アイビーの一つに数えられる州立大学への留学を経て、某旧帝大を次席で卒業。TOEIC満点。現在はNGO勤務。

英語の読解力にはかなりの自信があり、海外の学術論文からテック系ニュースまで、日々情報収集している。
主要な関心は日本、英米の社会保障制度。
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