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リーガルのゴアテックスサラウンド搭載革靴を徹底レビュー!最新技術の力は如何に

リーガルのゴアテックスサラウンド搭載革靴を徹底レビュー!最新技術の力は如何に

この革靴の機能性はヤバい。
靴底にメッシュのように大量の穴があいているこの革靴は、「ゴアテックス・サラウンド」という最新技術を採用したシューズであり、靴底まで空いたメッシュの力でムレない上に、雨は一切しみてこないという驚異の革靴だ。

日本で比較的高級なビジネスシューズメーカーとして知られている「リーガル」や「マドラス」は、昔ながらの革靴だけではなく、「GORE-TEX(ゴアテックス)」という高機能素材を用いた革靴も多数販売している。

そもそもゴアテックスとは、水につけても沁みてこないほどの高い防水性を備えつつ、人間の汗などによる水蒸気は外に逃がしてくれる透湿性を備えるという特殊な素材だ。
すなわち、雨による浸水を防ぎつつ、足がムレないという、革靴にはまさに夢の素材である。

一般的には、革靴のアッパーの表革の下にのみゴアテックスが入っている所謂「レインシューズ」的なラインアップが多い。
そんな中、特に注目に値するのは、贅沢にもゴアテックスをアッパーから靴底まで360度使用することによって、極めて高い通気性・透湿性を実現した、「ゴアテックス・サラウンド」を採用したシューズ達である。

今回、私は革靴を新調するタイミングで、リーガルにてこのゴアテックス・サラウンドを採用した革靴を購入してみた。
実際どれほどムレないのか、どれほど雨に強いのか、どれほど快適なのかなどを、実際に数日履いてみた私が徹底的にレビューしてみることにする。




「ゴアテックス・サラウンド」採用革靴をリーガルで買ってみた

6月も後半になり気温が上がってきた昨今、一日中革靴を履き続けていると、やはりどうしてもムレてしまい、会議中や電車での移動中など、何かと小刻みに靴を脱いでしまう人も多いのではないだろうか。

若手社員としては、なぜ21世紀にもなってこんな通気性も透湿性もない辛いだけの革靴を履き続けなければならないのか、と日本の商慣習を呪うところだが、幸運なことに現代にはそんな悩みを解決してくれる超高機能な製品があるようだ。

元々、私はゴアテックスの上着や、ゴアテックスのスノーブーツは使用したことがあり、その防水性能には感動していた。
リーガルのホームページを見ていて、そんなゴアテックスを使用したビジネス向けの革靴があると知った時には、「これなら革靴のムレの悩みを解消し、さらに雨の日でも水がしみてくることなく快適に過ごせるのでは・・・!?」と期待が高まった。

しかも、ただのゴアテックスではなく、「ゴアテックス・サラウンド」という見るからにムレなさそうな製品群があるのを見て、これまで5000円程度の革靴ばかりを買っては履きつぶしてを繰り返していた私が、生まれて初めて3万円オーバーの革靴を買うことを決心した。

Gore tex 001

今回購入したのは、リーガルが販売しているゴアテックス・サラウンド採用のプレーントゥ「04HRCF」のブラウンの革靴だ。
もちろん、見た目からはゴアテックスを使用した機能靴なのか、普通の革だけを使用した革靴なのかは分からない。

Gore tex 002

中敷には、通常のリーガルのマークに加えて、「GORE-TEX SURROUND」という刻印がある。
また、サラウンドの透湿性を最大限に活かすため、中敷も通気性・吸湿性の高いサラサラした素材が使用されているようだ(画像中敷のうち青色のエリア)。

そして、ゴアテックス・サラウンド最大の特徴は、何よりも靴底に大量に開けられた穴である。

Gore tex 003

さすがリーガルだけあってグッドイヤーウェルト製法で縫い付けられた靴底には、ゴアテックスによって蓋がされた通気口がいくつもあいている。
これによって、高い透湿性を誇るゴアテックスが、より一層靴の内部の湿気を外に逃してくれるようになっているのだ。

アッパーの表革の下にゴアテックスを使用しているだけでは、単なるレインシューズになってしまい、普通の革靴よりも余計な繊維を挟む分、防水性は確保できても通気性・透湿性に劣るようにも思えてしまう(あくまで私のイメージだが、実際はどうなのだろうか?)。
それに対して、靴底に穴を開けるというゴアテックスを使用していなければ普通の革靴には不可能であろう加工を行うことによって、圧倒的な通気性・透湿性を確保できているのではと期待させてくれる。

ゴアテックスの公式ホームページでは、ゴアテックス・サラウンドは次のように紹介されている。

GORE-TEX® SURROUND® プロダクトテクノロジーを搭載した靴は360°足の快適さを保ちます。防水耐久性はそのままで靴全体で高い透湿性を実現しています。暖かい環境の中でも足をドライで快適に保ちます。

(Quoted from gore-tex.jp / June 27, 2017)

まさに、夏の靴のムレに悩む人々にはぴったりなのではないか。

雨の日に実際に履いてみた!ムレ解消効果と防水効果の実際

ゴアテックス・サラウンドの靴底を見た人は、誰もが「本当に水しみてこないの?」と思ってしまうことだろう。

そこで、今回購入したリーガルのゴアテックス・サラウンド採用革靴「04HRCF」を、実際に雨の日に一日履いてみることで、その防水性能と透湿性能を体験してきた。

Gore tex 004

まず、写真のように敢えて水たまりに足を突っ込んでみたりもしたが、全く水がしみてくることはなかった。
当然ながら、靴底にあいた穴から水が入ってきてしまうようなことは起こり得ないようだ。

この写真を撮影した後、結構本降りになってきたので、靴全体が濡れてしまうほどの状態になったが、一切内部に水がしみてきたり、湿っぽくなってしまうことはなく、ゴアテックスの機能性、そしてそれに合わせて防水加工されている表革ともに、雨への対応力は非常に高いように感じられた。

そして、肝心のムレ具合についてだが、もちろん夏の気温の中で歩き回れば人間の体の構造上さすがに靴の中は一時的に高温多湿になってしまうものの、一日一度も脱がずに履き続けていても、ムレに耐えられず靴を脱いだりすることなく、快適に一日過ごすことができた。

これはやはり、運動や気温の影響で汗をかいたとしても、その湿気がきちんとゴアテックスと靴底を通じて外に排出されているため、短期的な高温多湿状態がキチンと解消され、快適でドライな状態が保たれているためだと思われる。

一日働いて帰宅し、靴を脱いた直後に靴下や靴の中を触っても、湿った感じがなく、サラサラしていたことからも、圧倒的なドライ性能の高さが感じられる。

どうせ買うならゴアテックス・サラウンドの革靴がベスト

Gore tex 005

私はこれまで、アシックスのテクシーリュクスという5000円程度で非常に使い勝手のいい革靴を使用してきた。
そんな私からすれば、2〜3万円を超えてくる革靴は、あまりにも高く、一体なぜそこまでお金を出すのか理解できずにいた。
35,000円の革靴を1足買うよりも、5000円の革靴を7回買い換えた方が、より綺麗・清潔・長持ちという気がするからだ。

その点、ゴアテックス・サラウンドの機能性は、安い革靴では絶対に代替が効かないものである。
せっかく3万円以上というお金を出すのであれば、5000円の革靴で代用できるものではなく、特有の機能性を持った革靴を購入した方がより有意義だと私は考えている。

リーガルのゴアテックス・サラウンド採用靴は、オールソール交換も1回まで可能、ヒール交換も可能なので、この高機能性を保ちながら、しっかりと手入れをすることによって、ドケチな私でも、十分に投資対効果が得られるのではないかと感じている。

これからちょっと高級な革靴に手を出してみたいと思っている人、高級革靴を誰かにプレゼントしたい人は、ゴアテックス・サラウンドという最新テクノロジーと、昔ながらの高品質な革靴が融合した「リーガル」や「マドラス」のゴアテックスシューズの購入を検討してみてはどうだろう。

About The Author

nipponomiaCo-Founder, Writer小松明
平成生まれ。神奈川出身。
米国でパブリック・アイビーの一つに数えられる州立大学への留学を経て、某旧帝大を次席で卒業。TOEIC満点。現在はNGO勤務。

英語の読解力にはかなりの自信があり、海外の学術論文からテック系ニュースまで、日々情報収集している。
主要な関心は日本、英米の社会保障制度。
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