先週から始まったアメリカンジョークシリーズの第2回をお届けする。
今回は、アメリカの若者同士のSNSやメールで使われることの多い「lol」「Btw」などのネットスラング・略語が、一体何を意味しているのかを取り上げる。
毎週月曜更新「解説!アメリカンジョークで学ぶ英会話」シリーズ
このシリーズでは、アメリカ正規留学を経てシリコンバレーで就職した僕が、身近に聞いたり、ネットで見つけたアメリカンジョークを紹介し、その意味を紐解いていく。
アメリカンジョークは、気軽に読めるし、意味がわかると非常に面白いので、英会話教材としても最適だ。
時事ネタや社会情勢などの知識を問われることから、アメリカの文化への理解も深まるし、英語の微妙なニュアンスを問われるため、日常の英会話にも役立つ実践的な「生きた英語」を学ぶことができる。
初見では意味のわからないアメリカンジョークもあるが、筆者がそのジョークの何が面白いのか、しっかりと解説をつけるので、英語初心者でも理解できるはずだ。
アメリカのスラング、ジョーク、英会話のコツを学びたい人は、ぜひ毎週チェックして欲しい。
なお、シリーズ一覧はこちらから読める。
「IDK」ってどういう意味?
「punchline」と呼ばれるオチは「I keep asking people, but they don’t know either」と、いまいちはっきりしないかもしれない。
そもそも「IDK」ってどういう意味なのかを理解することが、このジョークを理解する鍵だ。「IDK」とは「I don’t know」の略で、一般的に携帯のメールで使われる表現だ。(実際に会話で「IDK」ということはまずないので注意が必要だ。)
じゃあつまり、オチはどういうことなのか?これはつまり、「IDKってどういう意味?」と聞きまわっているが、みんな「I don’t know」といって誰も知らない!というオチだ。
日本でもKYという表現が特に若者を中心に流行ったように、アメリカでもこのような若者言葉やメール言葉というのが山ほどある。そんな中からいくつか重要なものをまとめて紹介しよう。
- Ttyl
- 「Talk to you later」の略。もっと正確にいうと「I’ll talk to you later」で「またね」と行った意味合いの表現だ。チャットなどをしている時に、「I have to go to work soon. Ttyl!」といった風に使われる。
- Np
- 「No problem」の略。「特に問題ないよ」といった意味合いである。実は、「No problem」は「I’m sorry」の返答としても、「Thank you」の返答としても一般的に使える非常に便利な表現である。
- K
- Okayの略
- Kk
- これまたOkayの略
- Brb
- 「Be right back」の略。「すぐ戻るね」といった意味合いだ。「Be right back」自体は会話でも普通に使える表現だ。これは「I’ll be right back」の主語が省略された表現だ。
- Btw
- 「By the way」の略。「ところで」という意味だ。英語学習者はどの国の人もこのような接続詞を必要以上に使ってしまう傾向があるので注意すること。
- lol
- 「laughing out loud」の略。これはまさに「(笑)」と全く同じだ。
これらの表現は、友人などにメールする時に使われるが、取引先とのメールなどではまず使わない方がいい。
アメリカのメール事情は非常に興味深く、日本の絵文字はアメリカにも輸出されていて実際に「Emoji」と英語で呼ばれている。(発音はエモジではなく、イーモジといった感じである)