今回のジョークは学歴社会をちょっと皮肉った、面接を舞台にしたジョークである。
毎週月曜更新「解説!アメリカンジョークで学ぶ英会話」シリーズ
このシリーズでは、アメリカ正規留学を経てシリコンバレーで就職した僕が、身近に聞いたり、ネットで見つけたアメリカンジョークを紹介し、その意味を紐解いていく。 アメリカンジョークは、気軽に読めるし、意味がわかると非常に面白いので、英会話教材としても最適だ。 時事ネタや社会情勢などの知識を問われることから、アメリカの文化への理解も深まるし、英語の微妙なニュアンスを問われるため、日常の英会話にも役立つ実践的な「生きた英語」を学ぶことができる。 初見では意味のわからないアメリカンジョークもあるが、筆者がそのジョークの何が面白いのか、しっかりと解説をつけるので、英語初心者でも理解できるはずだ。 アメリカのスラング、ジョーク、英会話のコツを学びたい人は、ぜひ毎週チェックして欲しい。 なお、シリーズ一覧はこちらから読める。
Forget everything you learned in college. You won’t need it working here.(大学で学んだことは全て忘れてしまいなさい。ここで働くには必要ないから)
‘Forget everything you learned in college. You won’t need it working here.’ from Jokes
- go to college
- 大学に行く
- Well
- 「上手」という意味もあるが、「えーと」や「あー」などのように、「何かを考えてる時にいう特に意味はない言葉」として使われることがある。
- then
- 「その時」という意味もあるが、この場合「それなら」と言った意味。
- be underqualified to …
- …する資格がない
「大学で学んだことはここで働くには必要ないから、忘れてしまいなさい」ときっぱり断言する面接官。「But I never went to college(でも大学に行ってないです)」と答えると「You are underqualified to work here(ここで働くには条件を満たしてません)」と、「さっき大学で学んだことは必要ないって言ったばっかじゃん!」って突っ込みたくなっちゃうジョークだ。
「学校で学んだことは実際社会で役に立つのか」という疑問を抱くのは、やはり世界共通なのだろうか?大学に関連して、アメリカの大学でよく使われる、表現をいくつか学んでみよう。
- Midterm, Final
- 中間試験、期末試験のこと。アメリカの大学では中間試験と期末試験を合わせて学期で3回ほど試験を行うことも多い。日本の大学と比べると試験が多いということを聞いたことがあるが、試験が多い分一回一回の試験範囲はそこまで多くなく、一回転んでも挽回しやすいという利点もある。
- Curve
- 平均点などが想定より低かった時に、いわゆる下駄を履かせてくれるというやつである。単純に全員の点数に10点を足してくれる場合や、小テストを行い、その得点を元の試験の得点に足してくれるなど様々なパターンがある。
- Pull an all-nighter
- 徹夜で勉強すること。「I pulled an all-nighter for the math exam」のように使う。