nipponomia

使い易さとミニマリズムを両立した薄い財布「Bellroy Note Sleeve」

使い易さとミニマリズムを両立した薄い財布「Bellroy Note Sleeve」

大量のカードと現金が入った財布を落としてしまったので、これを機に徹底的に持ち物を減らすミニマリズムなサイフに乗り換えることにした。

軽く、薄く、持ち運びが簡単なスマートなデザインでありながら、小銭の持ち運び方などで無駄な手間を増やさない。
そんな財布がないかと探しに探し、たどり着いたのが薄い財布を専門とするベルロイの「Bellroy Note Sleeve」だ。

高級な牛革仕様でありながら、iPhoneと同じくらい薄く、それでいて小銭や鍵を入れるポケットもあるため、利便性を全く犠牲にせずに、ミニマリスト気分を味わうことができる。
薄い財布界隈ではメジャーなアブラサスの財布よりも、小銭の持ち運びがとにかくシンプルなので、私はこちらが気に入っている。




オーストラリア発、スリムな財布専門ブランド「Bellroy」

Bellroy(ベルロイ)は、2010年に生まれたオーストラリア・メルンボルンの財布ブランドで、「exists to slim your wallet(あなたの財布をスリムにするために存在する)」と掲げるほど、とにかく薄く小さい財布を生み出すことを専門とするブランドだ。

今回は、ベルロイの財布の中でも最もスタンダードな二つ折りの財布「Bellroy Note Sleeve」を購入した。

財布の一番外側の部分など、必要最小限の箇所に牛革を使用することで、全体の高級感を保ちつつも、カードとカードの間の無駄な牛革を廃し、全体を薄く軽く保つことを徹底しているようだ。

ベルロイの財布のシンプルさは非常に徹底されており、ポケットに入れていても何も違和感を感じない

これまで、カードや現金でパンパンに膨らんだ財布と、パスモとクレジットカード1枚だけを入れたパスケースをわざわざ別々に持ち歩いていたのだが、ベルロイであれば、財布一つに集約し、常にポケットに入れておける。
先日、酔ってもいないのに大金が入った財布を落としてしまったことを契機に、財布類を複数に分けることで、紛失リスクが高まることに気づいた。
常に身につけておけるベルロイに、必要最低限のカード類とお札だけを入れて持ち歩くことを徹底すれば、利便性も向上するとともに、もう財布をなくしてしまうこともないだろう。

日本のガジェット界隈では、「薄い財布」として有名なAbrasus(アブラサス)の財布を使用している人が非常に多いが、ベルロイもそれと同じくらい評価されても良いのではないかと思っている。

シンプルで美しく、非常に薄いベルロイの財布

ベルロイの財布は、とてもおしゃれなカードボード素材のような袋に入って送られてくる。
バーコード類などのシールは、非常に容易に剥がすことができる粘着剤が使用されており、このままプレゼントとして渡すことができる仕様になっている。
パッケージからもデザインのこだわりが感じられる部分だ。

Bellroy box

財布は非常に薄く、iPhoneとほぼ同じくらいの厚さとなっている。
カードでパンパンに膨らんだ財布から乗り換えて、薄い財布を探している人には、是非購入することをオススメしたい。

Bellroy iphone comparison empty

財布の内部の、特に記事が重なっている部分について、できるだけ革を使用しないように構造が設計されており、これだけの薄さが実現されている。
財布を開いたところはすべてきちんと革製になっているが、カードを挿入する部分は単なるポケットとなっており中は布素材、お札入れの部分も内側は布になっている。

Bellroy overlook

財布全体をパッと見たときの高級感を維持しつつも、無駄を削ぎ落とし、薄さと軽さを実現している優れたデザインだと思う。

また、これだけシンプルな構造でありながら、実は収容力も十分にある。
外国製の小さな財布だと、日本の1万円札が大きくて入らないことがあるが、ベルロイのNote Sleeveの場合は特に問題なくスッと入ってくれる。

Bellroy contents

とりあえず、財布を日常的に持ち歩く場合の最低限の内容として、IC定期券1枚、クレジットカード1枚、千円札3枚、五千円札1枚を入れて見た。
これらをすべて入れた状態で、再度iPhoneと厚さの比較をして見た写真が以下のものだ。

Bellroy iphone comparison

カード2枚が入っていても、これだけの薄さをキープすることができる。
カード3枚、コイン数枚程度であれば、常にポケットに入れても重さを感じたり、邪魔になったりすることはないのではないかと思う。

コインや鍵を収納できるポケットが超便利

ベルロイのNote Sleeveには、お札やカードを入れるポケットに加えて、あまり使わないカードを入れておいて、必要な時に紐を引っ張って引き出せる隠しカードポケットと、コインや鍵などの小さなものを収納できる袋が付いている。

Bellroy key coins

財布を開いたときの左側に見える、太く平べったい紐のような部分が、あまり使わないカードを奥から引き出す隠しポケットだ。私の場合は、たまーに使う薄い会員証などを入れておいて、必要な時だけ引き出すようにしている。

また、お札入れの右サイドには、小さな袋が付いており、そこにコイン数枚と鍵などの小物を入れることができる。

基本的に、持ち歩くものを減らす上では、小銭はできるだけ減らしてお札しか持ち歩かないようにするのが基本だが、そうは言っても現金支払いの多い日本においては、出かけた先で小銭でお釣りをもらってしまうことが非常に多い。

止むを得ず出先で受け取ってしまった小銭を、いちいち別の小銭入れで管理するのは、ミニマリズムを追求した結果、むしろ無駄が増えていて馬鹿らしいため、できるだけ一つの財布で管理したい。
そんなとき、ベルロイのこの小さな袋部分が非常に便利で、小額のコインを流し込んでおいて、家まで持ち帰ることができる。

常に千円札だけを持ち歩くようにしておき、出かけた先で発生してしまった小銭はベルロイの袋に入れ、毎回家に帰るたびに小銭を貯金箱に投入しておけば、財布を非常に軽い状態でキープできるのでオススメだ。

これが、アブラサスの薄い財布の場合、コインを綺麗に並べなければ薄く収納できない小銭入れを使うしかなく、出先で小銭を受け取ってしまった時にむしろ手間が増え、ずぼらな人にとっては薄さをキープできなくなってしまう。
ベルロイであれば、単純な構造の袋が付いているだけなので、とりあえず全部流し込んでおけばいいため、持ち物はシンプルにしたいがずぼらな人にもオススメだ。

ただ、使い方として、頻繁に小銭の出し入れが必要になる人にとっては、一々財布をひっくり返して袋から小銭を出さないと確認できないため、あまりお勧めできない。
お札をメインで使い、小銭は家に持って帰って毎回処分するというスタイルで使用する人にとっては、ベストな選択となるだろう。

実用性とシンプルさを両立した最高の薄い財布

以上のように、ベルロイの財布の魅力は、面倒くさがりな人でも使いやすい実用的な機能を備えながらも、徹底して薄さと軽さにこだわった優れた財布である。

現在、1ヶ月ほどこの財布を使用しているが、私が常に入れているものは次のとおりである。

  • IC定期券1枚
  • クレジットカード1枚
  • キャッシュカード1枚
  • 厚みのない会員証2枚
  • 千円札5〜9枚
  • 家の鍵

これで十分、外出時でもあらゆるシーンに対応できるものが入っていると思うが、これだけのカードを入れていてもiPhoneの1.5〜2倍ほどの厚さに収まっており、常にジーンズのポケットに入っていても違和感がない。

これ一つで財布と定期入れの機能を兼ねてくれるので、長財布を持ち歩くよりも圧倒的にスマートだ。
財布のスリム化を検討している人には、本当にオススメしたい財布である。

About The Author

nipponomiaCo-Founder, Writer小松明
平成生まれ。神奈川出身。
米国でパブリック・アイビーの一つに数えられる州立大学への留学を経て、某旧帝大を次席で卒業。TOEIC満点。現在はNGO勤務。

英語の読解力にはかなりの自信があり、海外の学術論文からテック系ニュースまで、日々情報収集している。
主要な関心は日本、英米の社会保障制度。
Follow :

Leave A Reply

*
*
* (公開されません)