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Googleスマホ「Pixel XL」を徹底レビュー!アメリカの超人気端末の実力

Googleスマホ「Pixel XL」を徹底レビュー!アメリカの超人気端末の実力

海外で先行発売されたGoogleブランドの新スマートフォン「Pixel(ピクセル)」。その優れたデザインや使いやすさから、すでに高い評価を得ている端末だ。
日本での発売より一足先に、アメリカでGoogle Pixelを入手したので、開封の様子から使い心地まで、早速レビューしていく。

ライバルであるAppleのiPhoneや、他のAndroid端末と比べ、Google Pixelは実際どうなのか。
ハードウェアも含めた製品展開に舵を切ったGoogleの行く末を占うフラグシップ端末を、徹底的に解説する。




Google Pixelのスペックまとめ

まずは、Google Pixelのスペックをまとめていこう。
筆者が購入したのはGoogle Pixel XLであるが、XLでもそうでなくとも、サイズとバッテリー容量以外にスペックの違いはない。

無印のPixelは、5.0インチ液晶に、2,770mAhのバッテリーを備えているのに対し、Pixel XLは、5.5インチの液晶と、3,450mAhのバッテリーを備えている。

どちらを購入すべきかを決める際には、自分の手でどちらが持ちやすいか、どれくらいのバッテリー容量が欲しいかを考え、自分の使い方と相談して決めると良いだろう。
筆者の場合は、男性ということもあり5.5インチでも片手で持つことができること、そして大容量のバッテリーで長時間使用したいことなどから、今回はPixel XLを購入した。

Googleブランドのスマホ「Google Pixel」スペックまとめ

  • OS: Android 7.1 Nougat
  • CPU: 2.15Ghz+1.6Ghz quad-core Snapdragon 821
  • RAM: 4GB
  • ROM: 32GB or 128GB
  • カメラ: リアカメラ1230万画素 / フロントカメラ800万画素
  • 端子: USB Type-C、Nano SIMスロット、ヘッドフォンジャック

Androidスマートフォンによく使用されているクアルコムのチップの中では、現状最も高性能なSnapdragon 821を搭載している。
また、メモリは4GBで、一般的なスマートフォンに比べるとかなりハイスペックだ。全体的にフラグシップ機と呼ぶにふさわしいスペックを備えていると言えるだろう。

また、Googleブランドを冠しているだけあって、OSも最新のAndroid 7.1 Nougatを採用している。
これまでNexusが他のAndroidスマホと比べすぐに最新OSに対応していたように、今後のAndroid OSのアップデートもすぐに対応されるだろう。

Googleの「G」が刻印された高級感あるボディ

Pixelは、キャッチコピーとして「Pixel, Phone by Google」という文句が使われているように、Googleのブランドを冠して発売された。
Pixelの購入時の箱から本体の背面まで、「G」というロゴがあちこちに刻まれている。
iPhoneやMacに刻まれたリンゴマークと同じように、Appleと同じくGoogleもハードウェアでブランディングを行なっていきたいことの現われであろう。

Pixel box 001

今回購入したのはスタンダードなブラックだ。

Pixel box 002

USB-Cの変換プラグなども付随している。同梱物についてはこれといった特徴はない。

Pixel hands on

背面は、マット加工がされた部分と、ガラス状のツルツルした部分に分かれているユニークな構造だ。
Google Storeなどの写真で見ると、ぱっと見ではなんとなくイケてない印象もなくはないが、実際に見てみると高級感があり、優れたデザインであると感じる。

背面のGoogleの「G」マークは、Appleのリンゴマークより少しおしゃれかもしれない。

人工知能「Google Assistant」の認識力はすごい

今回のGoogle Pixelの目玉の一つといえば、人工知能搭載の音声アシスタント「Google Assistant」であろう。
iPhoneで言うところのSiriのように、音声認識で様々なアクションを起こすことができる。

Pixel google assistant

チャット画面のようなインターフェースで、多くのAndroidスマホに搭載されている音声入力のGoogle Now以上に、会話体の音声をきちんと認識してくれる。

Google Assistantは、Pixelの発売時には日本語に対応しておらず、それが日本で発売されなかった理由ではないかという憶測を呼んでいた。
つい先日、Google Assistantがついに日本語に対応したというニュースがあったため、Google Pixelが日本で発売される日も近いかもしれない。

家の中でスマホを手に持っていない時に用事を思い出した場合や、車に乗っていたりして携帯に手を触れられない場合に、Google Assistantは非常に便利だ。
実際に使ってみた様子を紹介しよう。

Pixel google assistant 001

車に乗っている時など、ふと「帰ったら洗濯しなきゃ」と思い出すことがあるだろう。
そんな時「OK, Google! Remind me to do laundry once I get home(帰ったら洗濯するようにリマインドして)」とGoogle Assistantに話しかけると・・・

Pixel google assistant 002

家の住所(黒塗り部分)までバッチリ把握しているGoogle Assistantが、「OK, Do you want to save this?(オッケー、これを保存しますか?)」と聞いてくるという具合だ。

Pixel google assistant 003

会話調でPixelに話しかけるだけで、メッセンジャー形式のユーザーインターフェースを通して、非常に容易にリマインドの設定を行える。
「家に帰ったら」という細かい条件も、自動で位置情報を使って設定してくれる。条件を指定していなければ「何時頃にリマインドする?」とGoogle Assistantの方から聞いてきてくれるので、面倒なことを考えたり操作する手間がない。

命令文っぽくない砕けたしゃべりでも認識してくれるという点で、非常に進歩した音声認識アシスタントだと感じた。

最大の特徴はカメラ!Pixelのカメラの実力

Google Pixelは、「DxOMark Mobile」というスマホのカメラ性能を採点している有名サイトにおいて、スマホの中で最もスコアの高い89点を記録している。
Apple iPhone 7が86点であることを考えると、カメラに対してGoogleが並々ならぬこだわりを有していることがわかる。

Google Pixelのカメラスペック

  • 画素数:1230万画素
  • レンズ口径:F2.0
  • 手ぶれ補正:光学手ぶれ補正なし
  • フロント画素数:800万画素
  • フロント口径:F2.4

iPhone 7 Plusのカメラスペック

  • 画素数:1200万画素
  • レンズ口径:F1.8(広角レンズ)、F2.8(望遠レンズ)
  • 手ぶれ補正:光学手ブレ補正(広角レンズ時のみ)
  • フロント画素数:700万画素
  • フロント口径:F2.2

※F値が小さければ小さいほど、光を通す量が多くなることを意味し、シャッタスピードを早めることができるようになる。

GoogleのPixelと、AppleのiPhone 7という最新のライバル機で撮影した写真を比較したいところだが、あいにく筆者がiPhone 7を持っていないため、PixelとiPhoneで撮影した写真を比較したサイトを紹介しておきたい。

ScreenshotGoogle Pixel vs. iPhone 7 Plus: Which camera is better?

Google Pixelと、iPhone 7 Plusのカメラを、様々な条件下で比較している。
それぞれのカメラで同じ風景を撮影した比較を見ることができるので、非常に参考になるだろう。

なお、Pixelで撮影した写真や映像は、Google Driveを使用したバックアップ機能によって、全て撮影したままの高解像度でクラウドにバックアップされる。
したがって、本体の容量が少ないモデルを購入したとしても、写真は無限に撮影して良いことから、あえて小容量モデルを購入するのもありだろう。
スマホで写真を頻繁に撮影する人にとっては、ストレージの空き容量を気にすることなく撮影ができるのは非常にありがたいはずだ。

ベンチマークテストは(価格の割には)平凡なスコア

スマートフォンの性能チェックといえば、有名なベンチマークアプリであるAnTuTuベンチマークである。

早速、AnTuTuを使って、Google Pixelについてもベンチマークテストを行なってみた。
結果のスコアは以下の通りである。

Antutu benchmark

もちろん非常に高スペックな成績ではあるのだが、OnePlus3など非常に低価格だが高スペックな中国系スマートフォンと比べてしまうと、価格の割には平凡な性能と言えるかもしれない。

ライバルのiPhone 7は、ベンチマークスコアはより高く、Pixelと比べて3万点ほどの差がついている。

とはいえ、普通の使い方ではこれほどのスペックは必要ないはずであり、これでも十分なモンスター端末と言っていいであろう。

Google Pixelは、性能というより体験を追求

これまでGoogleが、自社ブランドのスマホ的な位置付けで販売していたNexusは、ソフトウェアの面で、Googleらしいカスタマイズはほとんどなされていなかった。
NexusはプレーンなAndroidを使用できるものだったが、他社で安く販売されているAndroidスマホも同様にプレーンなAndroid、またはNexusを上回るデザイン性を有しており、Nexusを買う必要性をそれほど感じなかったのが実際だ。

しかし、Pixelは違う。

Pixelは、最新のAndroidを搭載しているだけでなく、Google Pixel独自のユーザーインターフェースを備えており、外観と合わせて「特別感」「高級感」を味わうことができる。

たとえもっと低価格で高スペックなOneplus等の中華系Androidスマホが存在したとしても、ユーザーはGoogle Pixelを購入するはずだ。
丸みを帯びたアイコンや、スタイリッシュなランチャー、そして高性能なGoogle Assistantによって、Google Pixelは他のAndroidスマートフォンとは全く違う体験を提供する端末となっている。

これこそが、多くの人が、例え同スペックのAndroidスマートフォンと比べて非常に高額であってもiPhoneを買い続ける理由であり、Googleが目指すハードウェア統合の姿ではないか。

About The Author

nipponomiaCo-Founder, Writer小松明
平成生まれ。神奈川出身。
米国でパブリック・アイビーの一つに数えられる州立大学への留学を経て、某旧帝大を次席で卒業。TOEIC満点。現在はNGO勤務。

英語の読解力にはかなりの自信があり、海外の学術論文からテック系ニュースまで、日々情報収集している。
主要な関心は日本、英米の社会保障制度。
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