新しいウェブサイトでアカウントを作るたびに、必ず必要になるのが、パスワードだ。電話番号や、「654321」や「aiueo123」など非常に単純なパスワードの使用やパスワードの使い回しはよくないと頭ではわかっていても、Eメールのパスワード、ショッピングサイトのパスワード、スカイプのパスワード、など全てのウェブサイトで、全く違うパスワードを使い、それを全て頭に入れておくのは不可能である。さらにサイトによっては、大文字と小文字を混ぜる必要があったり、特殊文字を使えだの、非常に面倒臭い。
そんな問題を全て解決してくれるのが、パスワードマネージャーのLastPassである。
パスワードマネージャーって何?
パスワードマネージャーとは、色々なサイトで使うパスワードを全て保存しておいてくれるプログラム、ソフトウェアのことである。パスワードマネージャーを使用すると、自分でパスワードを覚える必要がなくなるため、非常に強力なパスワードを生成することができる。もちろんパスワードマネージャー自体にログインするときは、パスワードマネージャーを使うことはできないため、そのためのパスワードを1つ覚えておくだけでいいと言うことになる。
LastPassには、自動で、パスワードを生成してくれる機能があり、「k&4f(fc0Is」のような、まず絶対推測不可能であるようなパスワードを生成することができる。
パスワードマネージャーによって違うが、LastPassは、アンドロイド、iPhone用のアプリがあり、パソコン用には、ウィンドーズ、マック、Linuxようにソフトがあり、さらに、Internet Explorer, Opera, Firefox, Chrome, Safariとメジャーなブラウザーのプラグインも揃ってる。
LastPassの使い方は、(基本的には)非常に簡単!
スマホの場合は、アプリをダウンロードしたら、そのアプリが基本的に自動でユーザーネームとパスワードを入力してくれる。パソコンの場合も普段使ってるブラウザに、プラグインをインストールするだけで、自動入力してくれる。
もし指紋認証に対応している携帯を使用している場合は、、指紋認証に対応していないアプリもLastPassを経由することで、指紋認証だけで、ログインができるようになる。
日常的に使ってる分には基本的に全く問題ない。「どのパスワード使ったのか覚えてないな….」といった悩み事から解消されたのは非常にいい。
しかし、LastPassは「完璧」とは残念ながら言えない。以下に筆者が感じたいくつかの不満をまとめてみた。
- 日本語バージョンはあるが、翻訳がおかしく時々理解不能
- 筆者は英語バージョンを使っていて、それは問題ないのだが、日本語バージョンに切り替えたときは、日本語が時々おかしかったり、英語のままだったりして、日本語だけで100%使用するのは難しい。
- 新しいアカウントを作る時に面倒臭い
- 新しいウェブサイトで、新しいアカウントを作る時に、当たり前だが、パスワードをLastPassに入れないといけない。この時、わざわざ新しいパスワードをまずLastPassで生成、保存して、それをコピペして、アカウントを作るという一連のプロセスが面倒臭い。
これらの不満点を差し引いても、個人的にはLastPassには非常に満足している。
筆者が友人にパスワードマネージャーを使っていると言うと必ず聞かれるのが、「もしパスワードマネージャーがハッキングされたら、全部のパスワード盗まれちゃうんじゃない?」というものである。
LastPassのパスワードが盗まれたらどうするの?
もし、ハッカーがあなたのLastPassへのパスワードを盗むことに成功したら、当たり前だが、それを使ってハッカーがログインすることによってパスワードを全て盗まれてしまう。そのため、LastPassへのパスワードはできるだけ強力なものを使用するのが必須だ。
実際問題、LastPassなどのパスワードマネージャーを使う方が安全なのか、というのは、意見が分かれるところだ。実際にきちんと推測されないパスワードを頭に入れておけるならば、もちろんそれに越したことはない。
しかし、筆者は以前、正直なところ数少ないパスワードをあらゆるサイトで使い回していた。そのため、もしそのうちの一つのウェブサイトがハッキングされ、パスワードが盗まれてしまった場合、結局様々なサイトにハッカーにログインされてしまうことになる。しかし、LastPassを使い始めてから、全てのサイトで全く違うパスワードを使っているため、万が一使用しているサイトがハッキングされても、他のサイトの僕のアカウントにはハッカーはログインできない。以上のような理由を持って個人的にはLastPassを使用し始めた。