「解説!アメリカンジョークで学ぶ英会話」シリーズへようこそ。
このシリーズでは、アメリカ正規留学を経てシリコンバレーで就職した僕が、身近に聞いたり、ネットで見つけたアメリカンジョークを紹介し、その意味を紐解いていこうと思う。
アメリカンジョークは、長文などと違って気軽に読めるし、意味がわかると非常に面白いので、優れた英語教材と言える。
英語の微妙なニュアンスを問われるため、日常の英会話にも役立つ実践的な「生きた英語」を学ぶことができる。
初見では意味のわからないアメリカンジョークもあるが、筆者がそのジョークの何が面白いのか、しっかりと解説をつけるので、英語初心者でも理解できるはずだ。
時事ネタや社会情勢などの知識を問われることから、アメリカの文化への理解も深まる。
これから毎週月曜にアップしていくので、ぜひチェックしてほしい。
井戸(well)に落ちてしまった盲目の女性(blind woman)
なぜ、盲目の女性は井戸に落ちてしまったのか?「punchline」(日本語でいうオチのこと)は「Because she couldn’t see that well」つまり「その井戸が見えてなかったんだよ」となっている。実はこれは別の意味もあって「well」を副詞として捉えると、「よく見えなかった(=盲目)からだよ」という意味合いにもなる。つまり2つの意味になる言葉遊びのジョークということだ。
「that」というのは「あれ」という代名詞として覚えている人が多いと思うが、「very」と非常に似た意味の副詞として否定文中で使われることが、特に口語で多い。
- I don’t think the restaurant is that good.
- あのレストランはそんなにいいと思えない
- The store is not that far.
- あのお店はそんなに遠くないよ
アメリカンジョークはこのように「Why xxxxx ?」のように疑問を投げかけて、その答えがオチになっていることが多い。オチがこのジョークのように2重の意味合いになってることも多い。そういう意味では、日本の謎かけと非常に似通っているところがあるのではないかと思う。別の言語でもこのように共通した面もあるのは、非常に不思議だ。