解説!アメリカンジョークで学ぶ英会話 第7週目

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ジョークから日常英会話の基礎を学ぶこのシリーズ。
今回は、少し変わった形式のジョークを取り上げる。

毎週月曜更新「解説!アメリカンジョークで学ぶ英会話」シリーズ

このシリーズでは、アメリカ正規留学を経てシリコンバレーで就職した僕が、身近に聞いたり、ネットで見つけたアメリカンジョークを紹介し、その意味を紐解いていく。

アメリカンジョークは、気軽に読めるし、意味がわかると非常に面白いので、英会話教材としても最適だ。
時事ネタや社会情勢などの知識を問われることから、アメリカの文化への理解も深まるし、英語の微妙なニュアンスを問われるため、日常の英会話にも役立つ実践的な「生きた英語」を学ぶことができる。

初見では意味のわからないアメリカンジョークもあるが、筆者がそのジョークの何が面白いのか、しっかりと解説をつけるので、英語初心者でも理解できるはずだ。
アメリカのスラング、ジョーク、英会話のコツを学びたい人は、ぜひ毎週チェックして欲しい。

なお、シリーズ一覧はこちらから読める。

孤独が身にしみて…

https://www.reddit.com/r/Jokes/comments/5eglg4/i_was_very_lonely_so_i_bought_some_shares/  

  • lonely
    • 孤独な
  • shares
  • a bit of…
    • 少量の…
  • company
    •  会社、相手、仲間

「1人で寂しいので、株をいくらか購入した」と始まるジョーク。孤独と株がどう関係するのか?「It’s nice to have a bit of company」というのは「会社の一部を保有できるのはいい」と「仲間がいるのはいい」と二つの意味に読み取れる。つまり「株を買った」=「会社の一部を保有」=「It’s nice to have a bit of company」=「仲間がいるのはいい」というちょっと複雑な日本でいう謎かけのような言葉遊びになっているというオチである。こういうタイプのジョークは爆笑というよりは、この二重の意味がわかった時に、くすくすしてしまうようなジョークである。 「company」は学校の英語では基本的に「会社」という意味で出てくることが多いが、このように英語には意外と知られていない意味を持つ単語がたくさんある。いかにそのいくつかをまとめた。

  • safe
    • 「安全な」という意味で学校では教わる人が多いと思うが、実は「金庫」という意味もある。
  • nail
    •  「爪」という意味で、英語に興味がない人でも女性なら誰でも「ネール=爪」というのはおなじみのはずだ。この単語は実は口語では様々な意味があり、そのうちの一つは「大成功する」といった雰囲気で、「I nailed the exam!」(テスト超いい感じだった!)という風に使われる。これは非常にくだけた表現なので、仕事で発表するときなどには使わない方がいいだろう。

long

  • 「長い」という意味で知ってる人が多いと思うが、実は「待ち焦がれる」という意味もある。筆者はアメリカに5年ほど住んでいるが日常会話ではほとんど出てこない。ロマンチックな文脈で使われることが多く、ドラマや本などで出てくることが時々ある。

arm

  • 腕という意味でおなじみのこの単語だが、「武装する」という意味もある。ニュースなどで武装した集団の窃盗事件などでは「armed robbery」(武装強盗)という風にこの単語は使われる。

even, odd

  • 順に、「〜さえ」と「奇妙な」という意味がよく出てくるが、実は「偶数=even」「奇数=odd」という風に数学では非常にたくさん出てくる単語なのである。数学には、「偶関数」「奇関数」という概念があり、英語では「even functions」「odd functions」という。筆者は大学在学中に友人と数学の宿題をやっていた時に、「even function」というのが出てきて、「What is an even function?」とクラスメートに聞かれ、「the one that is not odd」(「odd」じゃないやつのことだよ)と切り返したところドン引きされた経験がある。このようにジョークは読んだりテレビで見たりして楽しむことが多く、普段の会話でさりげなくいうとビミョーな空気になるので注意が必要だ。

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