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顔認証を超える技術か?ディズニーが来場者を「靴」によって追跡する特許を取得

July 31, 2016
顔認証を超える技術か?ディズニーが来場者を「靴」によって追跡する特許を取得

顔認証によって、人の出入りや入国管理をするというアイディアは、従来からよく知られている。
カメラによって、特定の個人の顔を識別し、その人の行動をビックデータとして記録・分析すれば、より効率的な人の管理や、交通手段の開発が期待出来る。

こうした技術は、特にディズニーを始めとするテーマパークなど、来場者の移動経路やアトラクションの利用状況の分析が、経営に大きく影響しうる会社にとって特に重要だ。

先日アメリカで認められた新たな特許によれば、どうやらディズニーは、来場者の「靴」によって、その行動をトラックしようと目論んでいるようだ。

(Photo via United States Patent 9,393,697 July 19, 2016)



「靴」は「顔」より識別が簡単?

ディズニーが取得した新たな特許は、設置されたカメラが、来場者の靴を認識し、顧客情報によるタグ付けを行った上で、その来場者に最適化されたサービスを提供しようというものだ。

靴によって特定の個人を識別することが可能になれば、ある特定の来場者がディズニーランドの中でどのように移動したか、アトラクションの入場待ちの行列に何時間並んでいたかなど、様々なデータを記録する。

実際のディズニーによる特許申請内容を見てみると、顔認証と同じかそれ以上に、足による個人の識別に期待していることがわかる。

Disney patent shoe

The acquisition and reacquisition system includes a foot detecting system that detects using both depth and color images of various characteristics of a person’s foot, shoe, and/or bottom portion of one or both of the person’s legs.

[この]捕捉システム及び再捕捉システムは、ある人物の足や靴、脚部について、奥行きと色の画像を使用して、足を検出するシステムを含む。

(中略)

Once the foot characteristics are acquired, the system creates a foot descriptor, such as a foot model of the individual’s foot and stores the foot descriptor, along with any additional individual information (e.g., name, interests, hometown, etc.), in a database.

いったん足の特徴が捕捉されると、システムは、ある人物の足のモデルなど、足の識別子(※その後の識別のトリガーとなるデータ)を生成し、その人物の名前・興味・住所などの情報と共に、データベースに保存する。

As the individual moves throughout the entertainment venue, a reacquisition detecting system detects one or more various characteristics of the individual’s foot, shoe, and/or leg and attempts to match the foot characteristics with a pre-stored or previously acquired individual. When a match is detected, the system provides an output to provide a customized or tailored experience for the guest.

その人がテーマパークの中を移動すると、再捕捉システムが、足や靴、脚部の特徴を検出し、データベースに保存された事前に捕捉済みの個人と、一致するか分析を試みる。一致することが認識されると、システムは、そのゲストのためにカスタマイズ・最適化された体験を提供する。

(中略)

Finally, shoe styles typically vary widely in appearance and color, helping to reduce confusion for the system in identifying a particular person and in instances where two people have the same or similar shoes, the system can also use additional information, such as lower leg data, tread wear, or foot size.

靴のスタイルは、その外観や色が大きく異なるのが一般的であるため、システムが特定の個人を識別する上で、混乱を減ずることができる。また、二人の人物が同じ、または似た靴を履いている場合であっても、足のサイズ、脚部、摩耗の程度などの追加データを使用できる。

(Quoted from United States Patent 9,393,697 July 19, 2016)

確かに、カメラの画像によって個人を識別する場合に、抽象的な形をした顔よりも、明らかに色やデザインに違いがある靴の方が、コンピューター的に区別しやすいというのは納得できる。

また、顔を常に隠しカメラによって随所で撮影されているよりは、足だけを撮影されている方が、プライバシーを侵害されている感覚も薄れるかもしれない。

テーマパークとビッグデータ活用の新たな可能性

ディズニーランドのように大規模なエンターテイメント施設では、来場者の数が非常に多く、またテーマーパークそのものも広いため、一人一人に合わせたサービスを提供することが非常に難しい。

もし、この靴の認識システムによって、ある人が「パレードが好きなお客さん」というようにデータベースに記録されていれば、その人にパレードが始まる時間を通知したりと、よりカスタマイズされた上質な体験を提供することができるようになるだろう。

この技術は、まだあくまで特許を取得した段階であって、実用化はされていない。

もし実用化されれば、あらゆる来場者が、ディズニーランドの中でどのように移動するのかが明らかになり、最適な体験を受けられるだけでなく、もっと行列に並ぶ時間を減らしたり、スタッフの配置を効率化することも可能になるかもしれない。

常に自分がどのように行動しているかを監視されているという気持ち悪さはあるものの、こうした技術の進歩に期待したい。

About The Author

nipponomiaCo-Founder, Writer小松明
平成生まれ。神奈川出身。
米国でパブリック・アイビーの一つに数えられる州立大学への留学を経て、某旧帝大を次席で卒業。TOEIC満点。現在はNGO勤務。

英語の読解力にはかなりの自信があり、海外の学術論文からテック系ニュースまで、日々情報収集している。
主要な関心は日本、英米の社会保障制度。

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