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ストリーミング大手のNetflixが動画のダウンロードを解禁か

October 15, 2016
ストリーミング大手のNetflixが動画のダウンロードを解禁か

ビデオストリーミングサービスの第一人者であるネットフリックスが、動画のダウンロード視聴を解禁するかもしれない。
アメリカの複数のメディアが、米Netflix社が動画のダウンロード機能を開発中であると報じている。

わずか月1000円程度で、多数のドラマや映画、アニメが見放題になるNetflixだが、高速なインターネットに接続していなければ、そもそも閲覧できないという弱点を有している。
オフライン環境でも視聴することが可能になれば、現在のNetflixが抱えるストリーミングサービスならではの弱点が克服され、既存のDVDレンタル業者などにとっては大きな脅威となるだろう。




Netflixの核をなす「ストリーミング」とは?

ネットフリックスは、データを受信しながら同時に再生を行う「ストリーミング」という技術を使用した動画配信サービスである。
ストリーミングでは、受信した映像データがパソコンの中に保存されるわけではないので、ビデオを視聴するたびに新しくデータをダウンロードし直す必要が必要がある。

したがって、当然ながらオフライン環境では、Netflixに毎月の会費を払っていたところで、そもそもビデオを再生することができない。

スマートフォンでNetflixを見ている人は、3G・LTE回線のダウンロード容量の制限などから、あっという間に月間使用量をオーバーしてしまった経験があるのではないか。

もしネットフリックスが、ダウンロード保存する機能を備えたとすれば、こうした悩みは起こらなくなる。
スマートフォンでビデオを見るとしても、あらかじめ高速Wi-Fiに接続された状態でビデオをダウンロードしておき、外出中にダウンロード済みの映像を閲覧するようにすれば、携帯回線を使う必要がなくなる。
パソコンで閲覧する場合でも、旅行の前に映画をダウンロードしておき、移動中の車内や飛行機などでネットに接続することなく映画を見るといったことが可能になるだろう。

Netflixが動画のダウンロード機能を準備中か

ユーザーにとっては非常に便利な機能だが、そもそもストリーミング技術を核として成長してきたNetflix社としては、ダウンロード機能を解禁した場合は大きな戦略の転換となることになる。

これまで、Netflix社は、ダウンロード機能の採用について明確な立場を明らかにしてこなかった。

それどころか、2014年の時点では、CEOのReed Hastingsが、ダウンロード機能の採用は「never going to happen(永遠にありえない)」と述べていたほどだ。

2016年第1四半期に公開された米ネットフリックスの投資家向けビデオの中では、CEOのReed Hastingsは、ダウンロード機能を備える可能性に対してはオープンな姿勢ではあるが、ネットフリックスとしての具体的な方針は明かせない、という旨の発言をしており、若干方針が変わってきていることを感じさせる。

そして、米メディアサイトLightReadingのレポートによれば、業界関係者の話を根拠に、Netflixが、一部の映像作品を月額会員がダウンロードしオフライン閲覧できるように準備しているとしている。

市場調査やコンサルティング企業である米Frost & Sullivan(フロストサリバン)の主任研究員であるDan Rayburn氏も、ネットフリックスがダウンロード機能の準備を進めていることを認め、それがストリーミングビデオ業界では既に周知の事実となっていると述べているという。

とはいえ、仮にダウンロード機能が採用されたとしても、ビデオの著作権の関係で、一部のコンテンツのみに限られる可能性が高い。
ネットフリックスオリジナルのドラマであれば、ネットフリックス自身が著作権を有しているため容易にダウンロードを解禁することが可能であろうが、その他の版権元との交渉は難儀しそうだ。

ダウンロードを可能にすると、無断複製などの可能性も増してしまう。
専用の再生ソフトを用意し、ログインをした状態でなければ再生ができないといった対応も可能ではあるが、ストリーミングサービスに注力してきたNetflixが、これからどのような方針を打ち出すか注目だ。

Photo credit: helge thomas via VisualHunt.com / CC BY

About The Author

nipponomiaCo-Founder, Writer小松明
平成生まれ。神奈川出身。
米国でパブリック・アイビーの一つに数えられる州立大学への留学を経て、某旧帝大を次席で卒業。TOEIC満点。現在はNGO勤務。

英語の読解力にはかなりの自信があり、海外の学術論文からテック系ニュースまで、日々情報収集している。
主要な関心は日本、英米の社会保障制度。

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