アメリカの掲示板サイトRedditに上がっているジョークを筆者が厳選し、アメリカンジョークに解説を加えていくシリーズの第5回。
今回は、日本で行われる英語の授業ではまず登場しないが、現地で頻繁に聞く表現を取り上げる。
毎週月曜更新「解説!アメリカンジョークで学ぶ英会話」シリーズ
このシリーズでは、アメリカ正規留学を経てシリコンバレーで就職した僕が、身近に聞いたり、ネットで見つけたアメリカンジョークを紹介し、その意味を紐解いていく。
アメリカンジョークは、気軽に読めるし、意味がわかると非常に面白いので、英会話教材としても最適だ。
時事ネタや社会情勢などの知識を問われることから、アメリカの文化への理解も深まるし、英語の微妙なニュアンスを問われるため、日常の英会話にも役立つ実践的な「生きた英語」を学ぶことができる。
初見では意味のわからないアメリカンジョークもあるが、筆者がそのジョークの何が面白いのか、しっかりと解説をつけるので、英語初心者でも理解できるはずだ。
アメリカのスラング、ジョーク、英会話のコツを学びたい人は、ぜひ毎週チェックして欲しい。
なお、シリーズ一覧はこちらから読める。
カップルの喧嘩
My girlfriend yelled at me today saying, "You weren’t even listening just now, were you?!" from Jokes
オチは、「I thought, “Man, what a weird way to start a conversation.”」となっている。
まず「Man」とはどういう意味なのか?筆者は英語の授業では一回も聞いたことがなかったのだが、アメリカ英語ではカジュアルな日常会話では非常によく使われる表現である。様々な使われ方があるのだが、基本的に意味はなく、どちらかというと「おー」「へー」などと言った感動詞に近いかもしれない。特に「男の人」という意味で使われているわけではないが、筆者の経験上どちらかというと、男同士でつかうことが比較的多い気がする。いかによくある使い方をまとめておいた。
- Hey man
- 「Hey」とほぼ同じ意味。「man」というのは特に「男!」という意味ではないのだが、男性同士で使われることが多い気がする。
- Come on, man
- 「Come on, man!」
- 「Come on」と同じ意味。「Come on」というのは、日常生活では「しっかりしてくれよ」みたいな使われ方が多い。
- 例えば、同僚が大事なプレゼンの資料を忘れたら「Come on, man」のように使われる。
- Man!
- 今回のジョークのような使われ方。
- 特に意味はない
- アメリカ人でもあまり使わない人もいるので、使い方がよくわからないうちは、無理して使う必要は全くない。
「what a…」というのは、感嘆文と言われる表現である。感嘆文は、筆者の経験上、実際に会話ではそこまで出てこない気がする。(「なんて日だ!」というのが一時期流行ったが、普段の生活で「なんて美しい日だ!」という人がいないのと同じように英語でもそこまで、「What a beautiful day!」という人はあまりいない。ちなみに、普段なぞかけを毎日する人がいないように、ジョークを毎日言う人もほとんどいないので、注意が必要だ。)
「Man, what a weird way to start a conversation.」はつまり「おいおい、随分変わった会話のはじめ方をするねぇ」といった感じである。つまり彼女が「私のこと聞いてないでしょ!?(You weren’t even listening just now, were you?!)」といったところ、「そんな会話のはじめ方はないだろぉ」と切り返す彼氏。「やっぱり聞いてなかったじゃないかい!」というオチ。