ハリウッドの日本人イケメン俳優と人種問題

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ハリウッド、初のイケメン男性俳優は、日本人だった?

ハリウッドのイケメン俳優というと、トム・クルーズ、レオナルド・ディカプリオなどを思い浮かべるかもしれない。ハリウッドの始まりは、20世紀の始まり、1910年あたりである。そんな、ハリウッド史上初のイケメン俳優は、実は日本人の「早川 雪洲」という人物なのである。英語版ウィキペディアSessue Hayakawa 1918.jpg

しかも、彼は日系一世なのである。僕は、日本で生まれ大学で留学するまで、小中高を日本で過ごしたが、早川雪洲のことは、残念ながら一度もきいたことがなかった。そんな僕が、彼の話を初めて聞いたのは、米国留学中にとったとある授業である。なぜ、その授業で早川雪洲の話になったのか?その授業は、なんと、人種問題に関する授業だったのだ。

ハリウッドと人種問題

正確に言うと、ハリウッドだけではなく、アメリカのほとんどの映画、テレビ番組が、実は、ある問題の対象になっている。これは、英語では俗に、「White Washed」という言われる問題である。これは、どういうことなのか?

まず、最近見たアメリカのドラマ、映画を思い出してほしい。そして、主人公の人種を思い出してほしい。もっというと、メインの登場人物や、その映画に出ていた「イケてる」登場人物を思い出してほしい。高校の映画だったら、クラスの人気者。もしくは、映画にはつきものの、イケメン、美人の登場人物。きっと、その人は白人ではなかっただろうか?

なぜ、これが問題なのだろうか?もちろん、未だに人口の大半を占めるのは、白人である。人口の大半を占めている、白人が映画でも多くの役柄を演じているのは、もちろん、自然なことだ。日本で、いくら海外からの旅行者、移住者が昔に比べて増えたと言っても、昼ドラの主人公の過半数が外国人になったら、とんでもないことになる。一方、アメリカは「人種のるつぼ」という表現があるように、様々な人種が、共存している国である。例えば、Wikipediaによると、アジア人の多いカリフォルニア州の人口の13%は、アジア人なのだ。ここで問題になっているのは、映画にアジア人が出てくる比率と、人口の比率があまりにもかけ離れているのではないか、ということである。さらに、アメリカには、アジア人によくあるステレオタイプ、レッテルとして、「ガリ勉」「社交的でない」「スポーツが苦手」などがある。あまり「イケてない」といっても過言ではないかもしれない。洋画、海外ドラマをよく見る人は、気づいたことがあるかもしれないが、映画に出てくるアジア人は、なかなかの割合で、このレッテルがはられていることが多い。まとめると、アメリカのテレビ、映画業界では、白人が優遇されていて、あたかも「イケてる」=「白人」というような等式を描いてしまっているのではないか、さらに有色人種に関するレッテルを助長しているのではないか、ということである。また、役者の就労環境が、人種にあまりにも依存してしまっている、という労働面での問題もある。

解決策とは?

もちろん、ある程度のステレオタイプを使うのは、映像業界では、アタリマエのことだ。例えば、ヤンキーグループが、身長の低い、ガリガリのメガネをかけた高校生だらけだったら、臨場感がわかない。ただ、アジア人でも、モデルとして世界で活躍している人は、男女ともに、数は多くないかもしれないが確実にいる。クラスの「イケメン」が、時たまアジア人でもいいのではないか?また、高校の映画だったら、普通のクラスメイトが時々アジア人でもいいのではないか?今度、洋画や海外ドラマを見るときは、このような視点を頭の片隅において見てほしい。

Photo credit: shinya via VisualHunt.com / CC BY-ND

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