日本では、教習所に通って授業をとったり、もしくは合宿に行ったりしてとるのが一般的である。ただ、トータルで20~30万円することもザラではなく、なかなか困りものである。とはいっても、注意不足や、信号や標識の見落とし、ちょっとした勘違いが大惨事に結びつくという現実もあり、免許を取る過程がなかなか厳しいというのは、かえっていいのかもしれない、なんて僕はずっと思っていた。これが、車社会のアメリカに来て、とんでもない違いを見せつけられることになる。
アメリカでは、教習所に行く必要がない?!
車社会のアメリカでは、高校生の時に免許を取るのが、一般的だ。大学から留学している僕は、免許がなく、驚かれたことも多々ある。しかし、そんなアメリカには、基本的に「教習所」という考えがない。車の運転というのは、基本的に高校生の時に、親に教えてもらうというものなのだ。もっと正確に言うと、以下のような手順で免許が取れる。
- 自分で、筆記試験の準備
- 筆記試験を受ける
- 高校によっては、学校で受けさせることもある
- 筆記試験をパスしたら、「Driver’s permit」がもらえる
- これを貰えば、免許書を持っている人が同行してる限り、公道での練習が可能
- 実技試験を、うける
- パスしたら、免許書がもらえる
基本的には、ステップ3で、両親に運転を教えてもらうのが一般的だ。僕の住んでいる州では、 なんと筆記試験も、実技試験も一発目は、ただなのだ。僕は、模擬試験サイトを利用し、1週間ほど勉強したら、筆記試験をパスできた。
そうすると、「じゃあアメリカに旅行した時に、免許とって、日本帰ってきたら、教習所いかず、免許が取れるんじゃない?」と思われるかもしれない。
残念ながら、僕の知ってる限り、これはかなり難しい。免許を申請するときに、提出する書類に、外国人だと、学生ビザ、就労ビザなど、居住していることを証明するものが必要になるからだ。ただ、もし留学が決まっていて、留学前に免許をとろうかな、と思っている人は、アメリカで留学中に取るというのは手かもしれない。(ただ、州によって、法律が違うので、そうする場合は、出発前に十分確認する必要がある。)
アメリカでは、飲酒運転も合法?!
そう、アメリカでは、基本的にビール1、2本だけなら、運転しても大丈夫なのだ。もちろん、上限があり、州によって決まってる上限を超えたら、飲酒運転として、取り締まられるが、 ちょっとだけ飲んで、運転するというのは、一般的だ。
このように、アメリカでは、免許は意外と「テキトー」なのである。日本のシステムも少し見直されてもいいのではないか、と個人的には思っている。