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米テキサスに3ヶ所目の「車の自動販売機」が登場

米テキサス州オースティンに、ガラスで覆われた5階建の巨大な「車の自動販売機」が現れた。
20台の車両をストックしておくことができるもので、オンライン中古車販売の「Carvana」が設置した。

自販機にコインを入れると車が現れ、車の購入者は近未来感を楽しむことができる。




コインを入れると車が出てくる自販機

Carvana」は、2013年に設立されたオンライン専門の中古車販売サイトで、実店舗を一切持たない代わりに、オンライン上で車両を360度閲覧できる機能や、自宅まで車を届けるサービスを提供している。

そして、同社の最大の特徴は、「Carvana Vending Machine & Pickup Center」という、コインを入れることで車が出てくる「自動販売機」を設置していることだ。
テレビなどでも多数取り上げられており、2015年にナッシュビルに1ヶ所目の自動販売機が設置されて以降、ヒューストンとオースティンの2ヶ所を加えて、現在では3ヶ所に設置されている。

顧客は、オンラインで車を注文したのち、「Vending Machine」で受け取ることを選ぶと、現地に行くと大きなコインを渡され、機械にコインを挿入すると購入した車が降りてくるという仕掛けだ。

しかも、たとえこれらの自動販売機の近くに住んでいなくても、これを経験するための仕掛けがきちんと用意されている。
Carvanaは、遠方のオンラインの購入者が自動販売機を体験したい場合は、航空券代を200ドルまで補助し、さらに空港からの送迎サービスまでも提供するという。

実車を見ることなく、オンラインだけで中古車を購入するのはなかなか勇気のいることだが、こうしたキャンペーンを実施することで、オンラインで車を購入してみるのも悪くないと思わせることに成功しているのではないか。
中古車販売業者は多数存在し、差別化するのは非常に困難だが、この自動販売機は「Carvanaで中古車を購入したい」と思わせるマーケティングの成功例と言えるだろう。

About The Author

nipponomiaCo-Founder, Writer小松明
平成生まれ。神奈川出身。
米国でパブリック・アイビーの一つに数えられる州立大学への留学を経て、某旧帝大を次席で卒業。TOEIC満点。現在はNGO勤務。

英語の読解力にはかなりの自信があり、海外の学術論文からテック系ニュースまで、日々情報収集している。
主要な関心は日本、英米の社会保障制度。
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