今日紹介するのは、年間10回程度だけ出張+旅行で飛行機を利用するだけで、ハワイにエコノミークラスで往復できてしまう超効率的なANAマイル獲得戦略だ。
これを可能にするための基本戦略は、「数少ない飛行機搭乗時にマイル効率を徹底的に高める」、「光熱費等あらゆるものをマイル還元率の高いクレカで決済する」、「わずかに足りないマイルをポイントサイトで補う」の三点だ。
インターネット上には、ポイントサイトを利用しまくり数十万マイルを貯めることを謳うブログも多いが、一般の人々にとっては、面倒な作業を苦労をしてやって年3回ハワイに行くマイルを稼ぐより、日常生活で無理なくANAマイルを貯め、年1回だけハワイ旅行を実現する方が、現実的で役に立つ情報だと思う。
それを実現するには、とにかく効率化が大切だ。
この記事を一度は読み込んで、ANAマイルの仕組みと、ANA VISAワイドゴールドカードのお得ささえ理解できれば、高所得ではないごく一般的な社会人であっても、毎年50,000マイル程度であれば楽して持続的に貯め続けることができるだろう。
マイラー必携のANA VISAワイドゴールドカードの申請手続き、審査の流れなどもまとめているので、全てのANAマイラーを志す人に役立つ内容となっているはずだ。
飛行機に乗らずANAマイルを稼ぐ「陸マイラー」は結構大変
ANAマイルを貯めるための基本戦略は、大きく二つ存在する。
最もスタンダードな飛行機搭乗時の付与マイルを貯める方法に加え、クレジットカード利用やポイントサイトでポイントを貯め、ANAマイルに交換する方法がある。
後者の方法でポイントを稼ぐ人々は、飛行機に乗らないことから「陸マイラー」などと呼ばれている。
ポイントサイトで稼ぎまくる陸マイラーたち
陸マイラーの基本戦略は、マイル還元率の良いクレカにあらゆる決済を集中させポイントを稼ぐとともに、ANAマイラーの間では非常に有名なハピタスやちょびリッチといった「ポイントサイト」で、毎月数千〜数万マイルを稼ぎまくるというものだ。
「ポイントサイト」とは、当該サイトに掲載されている広告をクリック&経由して、例えばクレジットカードを新たに作ると、数千円程度のポイントがキャッシュバックされるというサイトだ。
基本的には、会員を集めたいクレカ会社や銀行等が、広告をポイントサイトに出稿しており、そのポイントサイトに入る広告収入の一部が、登録した個人にも分け与えられるという仕組みになっている。
大抵のポイントサイトのポイントは、各種ポイントと交換可能なので、後述の「ソラチカルート」を経由してANAマイルに交換すれば、クレジットカードを1枚作るだけで10,000マイルが手に入ったりするお得な仕組みになっている。
ある意味、私たちとしては自分の個人情報を犠牲にして、新しいクレジットカードや銀行口座を作りまくり、ポイントを稼ぐというイメージだ。
「陸マイラー」戦略の限界と、「空陸マイラー」の利点
しかし、この「陸マイラー」の戦略には、当然限界がある。
ポイントサイトで登録できるクレジットカードや銀行、証券会社は、1回作ってしまえば二度とポイントをくれないので、最初の数ヶ月で、大きく稼げるポイントは弾切れしてしまう。
また、使いもしないクレジットカードや証券会社の口座が10も20も存在すると、さすがに管理が面倒になるし、そこまで大量の個人情報をばら撒きたくないという人も多いだろう。
解約を忘れて年会費を払ってしまうという本末転倒なことになる恐れもあるし、20枚ものクレジットカードを持った状態で、引越しなどで住所が変わったら大量の住所変更申請をしなければならないなど、考えただけでもかなり面倒だ。
そこで提唱したいのが、出張や旅行時の飛行機搭乗を軸にANAマイルを貯めつつ、クレジットカード決済と、ポイントサイトの大型案件のみに時々手を出して、「空陸マイラー」として毎年1回ハワイに行く程度のANAマイル貯蓄目標を立てる方式だ。
この程度であれば割と簡単に達成可能なので、以下で詳しくその戦略を解説して行く。
前提知識:全ての人が作るべきソラチカカード
と、その前に、陸マイラーであれ空陸両用マイラーであれ、絶対に作っておくべきクレジットカード「ソラチカカード」を紹介しておこう。
世の中に多数存在する各種ポイントは、大抵相互に交換が効くようになっている。
例えば楽天カードや楽天でのショッピングでたまる楽天スーパーポイントは、ANAマイルに交換する場合、変換率が50%と決まっているので、10,000ポイントが5,000ANAマイルに交換できるということになる。
様々なポイントが多数存在する中で、ずば抜けてANAマイルへの交換比率が良いのが東京メトロポイントだ。
東京メトロポイントは、ANAマイルへの交換比率が90%と圧倒的に高い水準になっており、あらゆるポイントをANAマイルに交換するときは、一回東京メトロポイントに変換してから、ANAマイルに変換するという作業を行うことが必須となる。
そんな東京メトロポイントを貯めたり、他のポイントからの交換を可能にするためには、東京メトロのポイント口座を入手する必要があるが、それを実現するのが「ANA To Me CARD PASMO JCB(通称ソラチカカード)」なのである。
そして、このソラチカカードを経由して各種ポイントをANAマイルに変換する作業を「ソラチカルート」と呼び、出張族であれ、クレジットカード派であれ、陸マイラーであれ、このソラチカルートを最大限に活用することが大前提となる。
数少ない出張時に効率的にマイルを貯める「空陸マイラー」戦略
仕事でたまに出張がある人であれば、年間で数千マイル程度が少しづつ毎年貯まって行く・・・という状態にある人が多いであろう。
「空陸マイラー」として年1回のハワイ旅行を実現するためには、数少ない飛行機搭乗のチャンスを最大限に活かしマイルをMAXに貯めることが重要となる。
ちなみにハワイにエコノミークラスで行く場合、シーズンにもよるが、35,000〜43,000のANAマイルがあれば、タダでハワイに往復できてしまう。
例えば、年10回弱の出張・旅行における飛行機搭乗で10,000マイル程度を確保できれば、1%還元のクレジットカードで年間200万円決済し20,000マイルを確保、さらにそれを補完する形でポイントサイトで10,000ポイント程度の大型案件を1つだけこなすと、なんとハイシーズンに簡単にハワイに行けてしまうのだ。
月1回以下の出張&旅行で稼げるANAマイルの最大値
ここで、飛行機搭乗によってANAマイルを貯めるシミュレーションをしてみよう。
仮定するシナリオは、月0〜1回・年10回の出張&旅行をするビジネスマンとして、羽田空港から新千歳空港へ3回、関西空港へ4回、福岡空港へ3回移動するという、そこそこありえそうな状況を想定してみる。
この程度ならごく一般の社会人でも余裕で、ちょっとお金のない若手社会人でもなんとか達成可能な利用回数のはずだ。
そして、利用する運賃は、ANAカード会員であれば会員限定の「ビジネスきっぷ」を、ANAカードユーザーでない場合については割安の「特割3」運賃を想定する。
「ビジネスきっぷ」は、割安運賃である特割3などと比べて、わずかに価格が高いものの、特割3のマイル積算率が75%であるところ、ビジネスきっぷならマイル積算率が100%であり、ANAカードユーザーの大きなメリットの一つだ。
また、ANAゴールドカード会員であれば、そこからさらに搭乗時マイルが25%加算される。
ゴールド会員でマイルが加算された場合と、普通のANAカードを使いマイルが加算されなかった場合の比較も行ってみよう。
羽田・新千歳空港間のマイルシミュレーション
- 非ANAカード会員が特割3で往復した場合:764マイル
- ANAカード会員がビジネスきっぷで往復した場合:1,020マイル
- ANAゴールドカード会員がビジネスきっぷで往復した場合:1,274マイル
- 非ANAカード会員が年3回出張&旅行した場合:2,292マイル
- ANAカード会員が年3回出張&旅行した場合:3,060マイル
- ANAゴールドカード会員が年3回出張&旅行した場合:3,822マイル
羽田・関西空港間のマイルシミュレーション
- 非ANAカード会員が特割3で往復した場合:420マイル
- ANAカード会員がビジネスきっぷで往復した場合:560マイル
- ANAゴールドカード会員がビジネスきっぷで往復した場合:700マイル
- 非ANAカード会員が年4回出張&旅行した場合:1,680マイル
- ANAカード会員が年4回出張&旅行した場合:2,240マイル
- ANAゴールドカード会員が年4回出張&旅行した場合:2,800マイル
羽田・福岡空港間のマイルシミュレーション
- 非ANAカード会員が特割3で往復した場合:850マイル
- ANAカード会員がビジネスきっぷで往復した場合:1134マイル
- ANAゴールドカード会員がビジネスきっぷで往復した場合:1416マイル
- 非ANAカード会員が年3回出張&旅行した場合:2,550マイル
- ANAカード会員が年3回出張&旅行した場合:3,402マイル
- ANAゴールドカード会員が年3回出張&旅行した場合:4,248マイル
以上を足して行くと、年10回の出張・旅行のみで、ANAカードゴールド会員であれば10,872マイル貯められるのに対して、非ANAカード会員は6,522マイルしか貯めることができないことが分かった。
数少ない飛行機搭乗というチャンスの際に、徹底的にマイル回収効率を高めるには、ANAのゴールドカードを作成しておくのがベターであることは間違いないだろう。
ANAゴールド会員となり、マイルの加算などを最大限に活用したとしても、出張族でもない一般人には、上記シナリオ通りの年10回・10,000マイル程度が限界であろう。
ハワイにエコノミークラスで行くためには、35,000〜43,000のANAマイルが必要になるので、不足する25,000〜33,000マイルを、飛行機に乗る以外の方法で調達しなくてはならないことになる。
ここからが空陸両用マイラーの本領発揮である。
クレジットカードのポイントだけで10,000〜20,000マイル獲得は余裕
クレジットカードのポイントと言えば、例えば楽天カードでは1%が楽天ポイントとして還元されるなど、多くの人が馴染み深いものだろう。
ポイント還元率はカードによってまちまちだが、1%程度の還元率のカードは誰もが持っているはずだ。
空陸両用マイラーを目指すのであれば、第一歩はANAマイルの還元率が1%以上のクレジットカードを作ることである。
ANAマイル還元率が1%であれば、そのクレジットカードで毎月8万円、年間100万円を決済しさえすれば、10,000マイルを獲得することができる。
この時点で、出張や旅行でANAマイルを貯めるより、よっぽど楽に、低いハードルで万単位のマイルを獲得できることが分かるだろう。
年間100万円の決済をすることは、ハードルが高く聞こえるかもしれないが、定期券、Suicaチャージ、コンビニやスーパーの買い物、Amazon等ネットショッピング、水道光熱費、たまに行く旅行などの費用を全て支払っていれば、容易に達成可能であるはずだ。
ANAマイルを貯めると決めたら、徹底的にあらゆる支払いを1枚のクレジットカードに集約させよう。
もし運よく会社の建て替え精算を自分のクレジットカードで出来てしまうのであれば、先述のシナリオでの出張&旅行に10回行くだけでも、50〜80万円程度は達成できてしまうだろう。
後ほど紹介する最大1.72%ものANAマイル還元率を誇る「ANA VISAワイドゴールドカード」を使用すれば、年間100万円を決済するだけで、17,000マイルを一発で獲得できる。
年間200万決済すれば34,000マイルも手に入ってしまうので、これだけでハワイに行けるレベルだ。
ここでは少なめに見積もって、クレジットカードの決済で年間15,000マイルを獲得できるものと仮定しよう。
先ほどの出張・旅行時の飛行機搭乗で貯めた10,000マイルと合わせて、およそ25,000マイルが調達できた。
あと10,000マイルを獲得できれば、ローシーズンのハワイであれば行くことができるし、もし18,000マイルを調達することができれば、ゴールデンウィークにハワイに行くのも夢ではない。あと少しで目標達成だ。
陸マイラーのポイントサイトでのマイル稼ぎノウハウをフル活用
飛行機に乗らずにANAマイルを貯め、タダで海外旅行をゲットしてしまうノウハウは、多くの先輩陸マイラー達が切り開いてきたものだ。
中でも強力なのは、クレジットカードや証券口座を作るだけで10,000マイルがゲットできてしまうこともあるポイントサイト達だ。
現に、先日私は陸マイラーの間で非常に有名なポイントサイトであるハピタスにおいて、DMM証券のFX口座を開設しただけで、16,000マイルを獲得することができた。
以下のような主要なポイントサイトに登録した上で、クレジットカードや証券口座を作ったり、不動産や保険の見積もりを頼むなどし、貯まったポイントを冒頭で紹介した「ソラチカルート」に乗せて90%の交換比率でANAマイルに交換する、と言うのが基本的な使い方となる。
サイトによって、同じクレジットカードを新規登録する場合でも、3000マイル獲得と8000マイル獲得と大きな差がある場合があるので、常に何かを登録するときは複数のサイトを比較してから取り掛かろう。
数多くのサイトがあるが、あまり頻繁に使用するわけではないし、たくさん登録すると面倒なので、とりあえず知名度の高いところを2つ登録しておけばいいだろう。
ちなみに私は以下の2サイトを登録している。
たくさんのクレジットカードや証券口座を作るのは面倒くさいが、年に1回だけ、ポイントサイトで10,000~
18,000マイルを補うことで、ハワイ旅行に行けるのだと思えば、やってみてもいいと思えるはずだ。
できるだけ一発で10,000マイルがもらえるような大型案件を待っておき、飛行機搭乗やクレカ決済で貯めてきたANAマイルと合算するのがオススメだ。
空陸両用マイラーならちょっとした努力で毎年ハワイに行ける
以上のように、ハワイに年1回エコノミークラスに行く程度であれば、「数少ない飛行機搭乗時にマイル効率を徹底的に高める」、「光熱費等あらゆるものをマイル還元率の高いクレカで決済する」、「わずかに足りないマイルをポイントサイトで補う」という3大戦略に取り組みさえすれば、わりと簡単に必要なマイルを貯めることができてしまう。
上記の想定シナリオ(年10回の出張&旅行での飛行機搭乗)に比べて、出張や旅行で飛行機を利用する回数が少ない人であれば、クレジットカード決済に注力したり、ポイントサイトの大型案件をプラスでもう1件こなせばいいだけの話だ。
頑張りすぎず、ちょっと日頃の生活の上でマイルを貯めるよう心がけるだけで、夢のハワイにタダで行くことができるのだ。
取り組まない手はないだろう。
ANA VISAワイドゴールドカードを今すぐ作れ!最大マイル還元率1.72%!
「光熱費等あらゆるものをマイル還元率の高いクレカで決済する」という戦略を紹介したが、この場合に使用するクレジットカードは、とにかく還元率が高ければ高いほどおトクである。
陸マイラーなら誰もが持っているであろう「ANA VISAワイドゴールドカード」は、工夫次第で最大1.72%もの怒涛のマイル還元率を叩き出すことができ、ゴールドカードで搭乗時マイルが25%加算される上に、年会費も10,000円程度で済むと言う最強のクレジットカードだ。
空陸両用マイラーを目指すのであれば、絶対にこのカードを作らない手はない。
これほどのマイル還元率を誇るクレジットカードは、一部の年会費が超高額なステータスカード以外では存在しないし、10,000円ちょっとの年会費も、あらゆる決済をこのカードに集約してマイル獲得を目指すのであれば、すぐに元が取れる。
年間100万円以上をクレジットカードで決済する人は、迷いなく作っていいはずだ。
ANA VISAワイドゴールドの年会費を4,500円割引にする裏技
「ANA VISAワイドゴールドカード」は、通常は14,000円+税というそこそこ高額な年会費であり、年会費無料のクレジットカードばかりを使ってきた人にとっては、かなり抵抗があるのではないだろうか。
しかし、幸運なことに、年会費を大幅に割引する裏技が存在する。
Web明細とマイ・ペイすリボ利用で年会費は9,500円+税に割引!
月の利用額が、郵送ではなくログイン後に閲覧できるWeb明細によって通知されるWeb明細サービスに登録するだけで、年会費は13,000円に値引きされる。
さらに、重ねて「マイ・ペイすリボ」というマイラー必携サービスに登録をすると、年会費は実に4,500円引きの9,500円になる。
これであれば、元が取りやすいと感じられるのではないだろうか。
ここで登場する「マイ・ペイすリボ」だが、リボ払いには抵抗がある・・・と思う人も多いはず。
実は、「マイ・ペイすリボ」は、登録さえしていればよく、実際にはリボ払いを殆ど行わずに毎月一括返済をしていても、この条件を満たすことができるのだ。
ただし、僅かでもリボ払いの手数料を発生させることが条件となるため、毎月わざと数円〜数十円だけリボ払い手数料を発生させ、大幅な年会費割引と、その他の優遇を受けるのが重要な裏技である。
以下、「マイ・ペイすリボ」の使い方を、詳しく解説していこう。
「マイ・ペイすリボ」での手数料の発生方法
「マイ・ペイすリボ」による手数料を発生させるには、事前に設定する毎月の支払額を少額に(1万円など)設定しておき、強制的に毎月リボ払いが発生するようにしておくと良い。
このままでは大量のリボ払いが発生して、多額の利息と手数料を支払うことになってしまうが、25日近辺で支払い金額確定メールがきた日に、速攻でログインして返済額の増額申請を行い、100円〜1000円だけわざと残して、残りは返済してしまう。
毎月忘れずに増額申請を行おう!
これによって、100円〜1000円に対してだけリボ払いの手数料が発生し、僅かな金額を支払えば、「マイ・ペイすリボ」を利用したこととなり、年会費の割引と、マイル還元率の向上という特典を得ることができる。
とりあえず、初回は利息の計算式が変わるので念のため1000円以上を残すこと、一度手数料を発生させることに成功したらそれ以降の月は100円以上を残して増額することを覚えておこう。
リボ払いの増額申請が間に合わない銀行に注意
上記の戦略を用いるには、支払い金額が確定した後、支払日である翌月10日より前に、必ず増額申請をすることが必要だ。
しかし、この増額申請を実施できる締切日は金融機関によって異なり、銀行によっては、請求金額が確定する日の時点で、すでにリボ払いの増額申請の締切を過ぎている銀行がある。
すなわち、その場合はこのテクニックを使うことが不可能ということだ。
こちらの金融機関一覧ページをチェックして、自分が引き落とし口座に設定した銀行が、増額申請に間に合うようになっているかを見ておこう。こちらのリストに名前が挙がっていない銀行は、増額申請が間に合わない銀行だ。
100円だけリボ払いでマイル還元率0.45%アップ
「マイ・ペイすリボ」によって得られるメリットは、年会費の割引だけではない。
なんと、「マイ・ペイすリボ」の手数料支払いを条件に、マイル還元率が大幅アップするのである。
マイ・ペイすリボのマイル増加戦略!僅かでもリボ払い手数料を払えばOK
ANA VISAワイドゴールドカードには、通常の決済時に得られるポイント(1ポイント=10マイル)の他に、ボーナスポイント(1ポイント=通常3マイル)が存在している。
「マイ・ペイすリボ」に登録をしてリボ払い手数料を僅かでも支払っていると、通常決済時のポイントに加えて、同じだけのボーナスポイントが貰えるのである。
ボーナスポイントで0.3%マイル還元率アップ
ANA VISAワイドゴールドカードの公式ルートを使うと、ボーナスポイントは1ポイント=3マイルとして変換することが可能だ。
これによって、実質ポイント還元率は1.3%ということになる。
しかし、ここでかの有名な「ソラチカルート」によってボーナスポイントをマイルに交換するという作業を行うと、マイル還元率がさらに0.15%向上する。
あちこち迂回してマイル還元率+0.45%とする裏技
- ワールドプレゼントのボーナスポイント 10,000ポイント
- ボーナスポイントからPeXへの変換 500,000ポイント
- PeXから東京メトロポイントへの変換 50,000ポイント
- 東京メトロポイントからANAマイルへの変換 45,000マイル
このように複数のポイントサイトをまたいでANA VISAワイドゴールドのポイントを変換していくと、最終的にANA VISAワイドゴールドカードは実質1.45%のマイル還元率となる。
但し、Pexでの東京メトロポイントへの交換には500Pexポイントの手数料が取られるため、上記より僅かに還元率は低下する。一気に大量のポイントを変換するのが大切だ。
年間300万円の決済で更にマイル還元率+0.27%上乗せ
さらに、三井住友VISAカードでは、決済金額の大きさに応じて、翌年度の会員ランクが決まり、そのランクに応じたボーナスポイントが付与される仕組みがある。
前年度の決済額に応じて、更にボーナスポイント追加
これを上述のPeXからの東京メトロポイントからのANAマイルという変換ルートに乗せれば、前年度に100万円以上決済していれば+0.135%、300万円以上決済していれば+0.27%が更にANAマイル還元率に加わることになる。
ANA VISAワイドゴールドは年会費10,260円、マイル還元率1.72%の神カード
以上のように、通常は1%のマイル還元率を誇るANA VISAワイドゴールドカードであるが、「マイ・ペイすリボ」と「ソラチカルート」の活用、そして年間決済額100万以上または300万以上の達成によって、ANAマイル還元率1.585%〜1.72%という最強のカードへと変身するのだ。
少しでも効率にマイルを貯めたい「空陸マイラー」にとっては、これほどメリットの大きいクレジットカードはない。
ANAカードを折角作るのであれば、迷いなくVISAワイドゴールドカードを作っておくのが良いだろう。
ポイント有効期限に注意
ANA VISAワイドゴールドカードでマイル還元率の最大値1.72%を叩き出すには、各種ポイントサイトを使いこなす必要があり、その際に途中でポイントが失効してしまわないように細心の注意をする必要がある。
ここで、念のためANA VISAワイドゴールドカードに関係するポイントの有効期限をそれぞれまとめておこう。
VISAのボーナスポイントは、有効期限が3年間となっている。完全に交換作業を忘れていたりすると、失効する恐れもあるので、有効期限がないPeXポイントに移行しておくのが安全だろう。
VISAのワールドプレゼント&ボーナスポイントは3年間
Pexポイントには有効期限がないため、12ヶ月に1回でもログインしておけば、永久不滅ポイントと同じような状態に保つことができる。
PeXポイントはログインさえすれば永久不滅
ヘルプ | ポイント交換のPeXより引用
そして、ソラチカルートの仕上げであるPeXから東京メトロポイントへの交換には500ポイントを交換手数料として取られるため、できるだけギリギリまでPeXポイントとして貯めておくのが良いだろう。
東京メトロポイントは1年ちょい〜最大2年間
しかも、東京メトロポイントは有効期限がこの中で最も短いため、とりあえず永久不滅のPeXにポイントは溜め込んでおき、ANAマイルへの一斉交換の目処が立ち次第東京メトロポイントに変換していくというのがオススメだ。
ANA VISAワイドゴールドカードの申請手続きまとめ
これからこのカードを作る人のために、実際に私がANA VISAワイドゴールドカードを作った際の申請手続きと、審査の流れ、審査結果通知の時期、カードが届くまでの日数などをまとめておく。
ゴールドカードである以上、通常のカードよりは審査が厳しいのではないかと感じる人も多いであろう。
ごくごく一般的な収入しかない20代の若手社会人である私がANA VISAワイドゴールドカードを申し込むとどうなるのか、レポートしていく。
ワイドゴールドカードの申請から発送までの日数は?
クレジットカードを作ろうと思い立つ時は、大抵近いうちに出張が控えているとか、何か大きな買い物をする予定がある場合が多いのではないか。
そんな時、迅速に審査が終わり、素早くカードが発行されて、すぐに使うことができたらいいのだが、三井住友VISAカードのサイト上で、オンライン手続きのみでの発行に失敗すると、カードの発行までに非常に長い時間がかかってしまう。
私は、うっかりミスでオンライン振替申請が不可能な銀行を引き落とし口座に設定してしまったため、止むを得ず郵送手続きでANA VISAワイドゴールドカードを作成することになってしまった。
その際の申請書の到着時期等は、次のような日程であった。
- 6月3日(土)インターネット申し込み
- 6月8日(木)口座振替申請書到着
- 6月9日(金)口座振替申請書返送
- 6月11日(日)三井住友VISAカードより口座振替申請書の送付連絡
- 6月14日(水)審査通過メール受信
- 6月17日(土)Vpass登録メール受信、WEB明細書サービス登録完了メール受信
- 6月18日(日)カード到着
ANA VISAワイドゴールドカード発行までの日数(書類申請時)
インターネットで申請を行い、引き落とし口座をオンラインで設定することができれば、最短で3日で発行されるとあるが、オンラインで振替設定をすることができる銀行は一部であり、オンライン設定ができない銀行口座情報を入力してしまうと、警告なしで強制的に郵送申し込みになってしまう。
私はこのことを把握していなかったため、1週間以内に多額の決済をする予定があったにも関わらず、発行に2週間以上かかってしまい、せっかくのマイルを貯めるチャンスを逃してしまった。
また、オンライン設定を行うには、引き落とし口座として設定したい銀行サイトが稼働している必要があり、例えばメンテナンス中であったりすると強制的に書類申請に回されてしまい、悔しい思いをすることになる。
とにかく、ANAワイドゴールドカードを早く発行したい人は、オンラインでの銀行口座設定ができるよう、以下のページに掲載されている銀行を引き落とし口座に設定し、かつその銀行がメンテナンス中ではないことを確認した上で、オンライン申請を行おう。
重要な記載がある該当部分を、以下に引用しておく。
下記、金融機関の口座をご利用代金お支払い口座にご指定いただくと、インターネットで口座振替設定ができ、インターネット上ですべて入会手続きが完了します。
(中略)
利用時間は即時審査受付時間の9:00~19:00となります。(システムメンテナンス時間を除く)
ANA VISAワイドゴールドカードの審査プロセス
3日(土)の夜に申請を行い、残念ながら書類申請扱いになってしまった私だが、5日(月)に審査状況照会を行なってみると、次のように表示されていた。
この段階では、特に審査を通過したのかしていないのかはハッキリ記載されておらず、とりあえず銀行口座の印を押して返送する書類だけが送られてくる。
インターネットで申請をしてから11日後、口座振替申請書を送り返してから5日後に、ようやく審査を通過したとの連絡がメールで到着した。そのタイミングで審査情報照会を閲覧すると、上記のように表示される。
審査通過連絡のメールには、「カードは本日より1週間以内に簡易書留郵便にてお届けいたします。」との記載があった。
ANA VISAワイドゴールドカードの審査では電話連絡もある!審査結果はいつ内定?
私がANA VISAワイドゴールドカードを発行した際には、オンラインで申し込みを行なった8日後に、三井住友VISAカードより個人携帯に電話連絡があり、本人確認と、郵送物が届いているかどうかの質問を受けた。
その電話の時点で、口座振替申請書をすでに返送している旨を伝えたところ、「申請書が確認できましたらカードを発行致しますので〜」と言っていた(若干うろ覚え)ことから、申し込みの8日後、審査完了メールが到達する3日前の確認電話の時点で、既に審査結果は内定していた可能性が高いと感じた。
また、そもそも口座振替申請書が郵送されてくる前の審査状況照会画面で、「書類をご自宅宛に送付させていただきます。内容をご確認の上お手続きをお願いいたします。」というメッセージが表示されている時点で、少なくとも足切りラインは通過しているのであろう。
したがって、今回の私のケースをまとめると、次のような審査フローであることが推測される。
ANA VISAワイドゴールドカードの審査・内定の流れ(予想)
- インターネット申し込み+書類申請パターン突入
- 足切り審査通過(2日後)
- 口座振替書類配達(5日後)
- 審査内定+電話確認(8日後)
- 審査通過確定メール(11日後)
- カード配達(15日後)
審査の厳しさは?20代でもANA VISAワイドゴールドは作れるか?
ANA VISAワイドゴールドカードは当然「ゴールドカード」なので、やはり審査は楽天カード等の容易に作れる年会費無料カードたちよりは厳しいであろう。
なお、かつてはANA VISAワイドゴールドカードは30代でなくては作成することができなかったようだが、今日では「20歳以上」であれば発行されるようになっている。
無事ANA VISAワイドゴールドカードを発行することができた私であるが、審査時に参考にされると思われる私のクレジットヒストリーや年収などは、20代前半、平均より僅かに多い程度の年収、借金・ローンなし、カード滞納歴なし、三井住友カード作成は初といったところだ。
20代若者でも一般的な企業に勤めてさえいれば、概ね誰でも審査を通過可能ではないかと思う。
なお、私はANA VISAワイドゴールドカードを作った時点においては、他にREX Card、オリコカード、楽天カード、イオンカードセレクトを保有していた。
いずれも、これと言ってステータスや、特別見栄えのいいクレジットヒストリーがあるわけでもなく、日常の支払いに使用し、毎回期日に普通に支払ってきただけである。
以上を考えれば、ANA VISAワイドゴールドカードの審査は、ごく一般的なクレカとそう変わらない難易度と言っていいのではないだろうか。
ANAマイルを貯めてたまには海外旅行に行こう
本記事で紹介したように、ANA VISAゴールドカードを軸にして、「出張・旅行時の飛行機搭乗マイルを最大化」、「全ての支払いのクレカ決済化」、「年1回だけポイントサイトで頑張る」という3つの技を使うだけで、ハワイ行きの特典航空券はゲットできてしまうくらいのANAマイルを容易に貯めることができる。
毎年何十回も出張に行くような出張族でなくとも、ごく一般的な社会人が容易にそこそこのマイルを貯めることができると分かっていただけたのではないだろうか。
もっとあちこちに海外出張に行きたければ、クレカ決済を家族全員で本気でワイドゴールドカードに集約し(例えば300万円決済すれば51,600マイル)、ポイントサイトでの努力量を増やす(本気を出せば年間20万マイル程度は達成可能とされる)ことで、獲得できるマイルの量は調整可能である。
今回紹介したかったのは、ごく一般的な社会人が、そこまで面倒臭いことには手を出さずに、日常で心がけるだけでハワイにエコノミーで行ける、ということだ。
飛行機を滅多に使わないからANAマイラーにはなれないと諦めてきた人や、ポイントサイトは面倒臭すぎると思ってきた人こそ、今一度マイルのおトクさと手軽さに目を向けて、新しい楽しみを見つけてみてはどうだろうか。